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625日目 諦

2023年 7月 21日 (金)

●テスト勉強の波状攻撃から解放され、束の間の安息が訪れた。
昨晩は帰り次第手早く家事に取り掛かり、見事23時就寝という離れ業を達成し、おかげで気持ちの良い11時間睡眠を取ることに成功。4度寝位してしまったがこんなに気持ちのいい目覚めは久しぶりだ。ここまで気分がいいと、人間眠っている状態の方がデフォルトなんじゃないかという気すらしてしまう。
起きている状態が異常だとすると、ただでさえ異常な時間に勉強だとかバイトだとか嫌なことを行う気力がなくなってくるな。ただでさえ異常な時間なんだから好きなことやりたいことだけをやらせてくれよ。

●のんびり準備を済ませ外へ出る。今日も暑い。
電車に乗りやってきたのは京都駅、バイト、なのだがバイトは夕方からだ、今はまだ昼の12時前。
ちとばかし行きたい場所があったので、駅を出てそちらの方へ向かう。途中、カフェを見つけたので入店、ちょうどお昼ご飯の時間ということもあって、店内は少し混みあっていた。
こういう時に一人ぼっちは強い、カウンター席に通され、日替わりの冷やし中華とプリンを注文。これで1000円行かないのでお得だと思います。

ここの冷やし中華はなんと言うか、お店で食べている感じがしなかったな。あくまでこれは褒めているのだが、いい意味で友達のお母さんの料理を食べているような気分になれる。へぇ、こいつんち、冷やし中華にからし入れるんだ……みたいな。友達のうちで手料理を振舞われた経験はあまりないが、少ない記憶からそのものズバリの記憶をプルしてくる、何とも不思議な冷やし中華だった。美味しかったです。食後のプリンも良かったな、自分が作るプリンはまだまだだなと思い知らされた。すも入っていなかったし、固さも程よかったしであんなプリンを安定して作れるようになりたい。
やけに家庭料理感の強いカフェだったので、一層自分との料理の腕の差を意識してしまう。あんなに店感のない店も珍しいと思う。自分はそういう店が嫌いではない。

店を出て少し歩き、寺でフリーマーケットが行われているところに遭遇。食器やら置物やらが所狭しと並べられていて、歩いているだけでもかなり楽しい。せっかくなので何か買い物をしていくかと思ったが、生憎今の手持ちは1000円札一枚のみだ。買えるものは限られている。
この寺というのがまた広く、あとから知ったがあの寺は東寺だったらしい。知らず知らずのうちに世界遺産でフリーマーケットを冷かすことができるんだ。京都は凄いな。
包丁を軒先に陳列して売っている店があって危なっ、と思ったり、本当に何なのかわからない置物がぴったり1000円で売られていてほんの一瞬だけ購入を迷ったりしたが、特に何も買わぬまま寺の出口まで来てしまった。
途中迷ったものはいくつかあったが、しかしまあ無理して金を使わなければいけないわけではない。この後に行きたかった場所まではもうほど近い、フリーマーケットは諦めてそろそろ行くかと思っていたその時、寺の出口にももれなく店が構えられていて、その店で出会ってしまった、トキメキと。

買ってしまった、竹ささら。

これ。

鉄のフライパンを掃除するやつ。ずっと買おう買おうと思ってはいたんだがなかなかタイミングが掴めず、店頭に並んでいるのを見つけた瞬間に購入してしまった。終わり良ければすべてよし。


●東寺から少し歩いて、やってきたのは京都みなみ会館という映画館だ。AKIRAという映画のリマスター上映が行われるらしく、バイト前にちょうどいい時間で上映が行われていたので行ってきた。
丁度今日はサービスデイらしく1000円で映画が見られたのは良かったのだが、この施設は経営難の影響でもうすぐ営業を終えてしまうらしい。自分がこの施設の存在を知ったのも閉館のお知らせツイートが流れてきたからであって、そんな中で割引サービスを受けてしまっていいのかと、少し微妙な気分ではあった。まあ降りかかるサービスをはねのけるのも申し訳ないのでしっかり1000円だけ払って映画を見てきた。

AKIRA、面白かったな。映像がやはり凄く良い。あのビカビカの都会のビル群の映像が本当に自分の好みだ。スクリーンで見られて本当に良かった。あとデコ助野郎のシーンは全然クライマックスではないんだなという発見があった。

映画の後は歩いてバイト先に向かいひたすら働いていましたとさ。

明日は大西さんが京都に来るらしい。京都劇場でのイベントに出演されるらしく自分のバイト先も京都駅からそこそこ近いので、大分近い座標にいながら働けそうだ。
明日の自分はやけに手際が良くなっているかもしれない。

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