花火

山下さんが小学生のときの話である。 

お盆も終わりの日の深夜、山下さんは目をさました。 

なんだか、外が明るい。 

そこでそっと庭を見てみると、地面がぽ、っと明るくなって、小さな光が現れ、そのまま宙に上って消えていったそうだ。 

見ていると、色とりどりの光がぽ、っと現れて、ひゅるる、ひゅるる、と上っては消えていく。 

まるで小さな打ち上げ花火のようだった。 

だが、深夜、人気のない庭で、花火を打ち上げているはずもない。 

見ているとせつないような気持ちがしたそうである。 

「あれは、死んだ人の魂だったのかなぁ」 

と、山下さんは語った。 

【完】   

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ご購入ありがとうございます!  

せっかくご購入いただいたのですが、続きが何もなくてすみません。 

この作品は、2006年の「超-1」と言うコンテストに応募したものです。 

ブログに公開されて批評される形式のものだったんですが、ブログは残っているのですけれど、作品は削除されていました。  

応募規定に、「著作権は著者にある」と書かれているし、もうブログにも載っていないのなら、自分の手元に戻してもいいのかなぁ、と、思い、noteに上げさせていただきました。 

この作品は、評価が両極端に分かれました。ちょっと意外でした。

以上で、あとがきに代えさせていただきます。ご購入ありがとうございました。

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