虹が出た


※今回の記事は以下の前回のものを見てもらった方が分かりやすいかと思います。

全部全部書こうと思うと、どうしても言葉が出てこないというかまとまらないから、ピックアップして書きます。

2022年3月30日。
ついにその日がやってきた。

流れ出したあの約束の曲と、モニターに映し出される思い出たち。
「私たちは誰も諦めない 誰も見捨てない」
どこかで聞いたあの言葉が頭の中を反芻して気づくと涙が止まらなくなっていた。
たくさんの思い出たちに頭の中を埋め尽くされて、涙を流すことしか感情表現ができなくなっていたところに突如聞こえる歌声。

「一緒に歩いて一緒に辿り着こう」

たくさん苦しんでたくさん笑った彼女たちが辿り着いたステージ。
そこに横一列で現れることが、何よりこのグループの全てだと思った。

そしてポツンと空いた場所に彼女が帰ってきた。

Overtureが終わり、聞こえたのは演出の轟音とあのイントロ。
ピンクに染まった会場を見て、キラキラ輝くこの場所でひらがなけやきを歌う彼女たちを見て流し終えたと思っていた涙がまた溢れ出した。
続くキュン。まさかこの曲でも泣くなんて。だって小坂菜緒がキュンキュンダンスを踊ってるんだもん。本当にお帰りなさい。戻ってきてくれてありがとう。

青春の馬。推しがこの曲のセンターをやることはもうこの先無いかもしれない。
そんなステージをこの目で見ることができたこと、宝物以外の何でもない。
爆速でドームを切り裂いて、推しがバックステージに来た。
幸い席がバクステからそんなに遠くなかったので近くであのダンスをする彼女を見ることができた。表情の細かい部分どころか、正面で見たわけでもないから顔もそんなにちゃんと見えていない。
でも、誰もいない場所に手を差し出した貴女は1人じゃなかった。
そこにいたのは帰ってきたセンターなのか、悔しくもこの場所に立てなくなってしまった仲間なのか、それとも別の何かなのか、答えは本人しか分からない。
ただそこには全てを包み込んでこれからも進んでいくやさしさと決意の混じった貴女がいた。
元々推していた貴女を、愛さずにはいられなくなってしまった原因は初めて代理センターを務めた青春の馬です。
金村美玖さん、そして青春の馬。
数々の素敵な世界を僕に見せてくれてありがとう。


僕たちは付き合っているが流れた瞬間は多分一生忘れない。
周りのファンも、自分もそれまでの曲のイントロとは違うリアクションで。
右横の人は少し声が出ていたし、左横の人は高本彩花推しタオルを目に当てていた。まさかこの曲を生で聴ける日が来るなんてな〜。
個人的にけやき坂「らしさ」が1番感じられる曲だから、例にも漏れず泣いていました。

イマニミテイロ。傷ついても一番前で泣いてきた9人が50000人の前で笑顔で「ザマアミロ」って言うんだから、人生なんて本当に分からない。
1期生が作り上げたけやき坂があるから、2、3期が入って変化があっても1番太い幹の部分だけはブレずに歩んでこられた。それが今の日向坂だと思っています。
この9人が一緒なら、願ったことはこれからも叶うんだろうな。

君に話しておきたいこと。めちゃめちゃ個人的な話をします。僕はこの曲がけやき坂、日向坂の中で1番好きな曲です。そして生で聞けることはないんだろうなと勝手に諦めていた曲です。
「今 僕が・・・」でもう涙が止まらなくなりました。
あったかくて優しい歌詞とメロディー。

君と出会えた意味を考えてみた
今 僕が何よりも守りたい愛は君がくれたものだ

けやき坂に出会った時のことを思い出しながら東京ドームで聞いたこの曲は、今まで何回とイヤホン越しに聞いたこの曲とは全く違って、素敵な思い出になりました。

ってか。全ツに行った時にこの曲を見て泣いたけど、その時の涙は「本当にセンターなんだ」って実感に襲われて溢れ出た涙だった。
でもこの日この曲で流した涙は、それとは別物で。
もはやセンターが似合うまでこの短期間でも成長した推しが1番楽しそうな顔をしていたから溢れ出た涙。
好きな曲の歌詞に「才能だけじゃ努力に勝てない 努力なんかじゃ楽しむ奴には勝てない」って詩があるんだけど、あの瞬間の金村美玖さんはこの歌詞を具現化したような存在でした。
僕は貴女のそう言うところを好きになりました。6枚目シングルのセンター期間、たくさんのありがとうに溢れています。ありがとう。


日向坂。最後にしんみりしてまたねって感じで終わるんではなくて、明るくこの曲で終わるのが日向坂46だなって。
曲前に加藤史帆さんが言った「これからもついてきてください、というか、一緒に歩んでください」の一言。
僕がこのグループを好きになった理由はこの一言に全て詰め込まれていた。

ちょっと遠回りをして東京ドームまでやってきた日向坂46。
その遠回りは無駄じゃなかったんだなって思えたことが何より嬉しいです。




間違いなくそこには出来上がった”青春”がありました。
正直、この日に僕の”青春”は終わっても良いと言う覚悟でした。
でもあと少しだけ、もう少しだけ、新しい”青春”について行っても良いですか。

僕は「ずっと」や「永遠」って言葉を使えません。その言葉を今使ってしまうと、この先その言葉を嘘にしてしまうことになるかもしれないから。
ただ、今はあとちょっとの間でいいからまた貴女たちに虹をかけられる存在でいたいです。
集大成でもあり、新たなスタートになった東京ドーム。次は全員で。
素敵な思い出をありがとうございました。

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