2022-2023シーズンＴリーグチーム解説！木下アビエル神奈川編
皆さん、こんにちはトミーです。
WTTチュニスが終わり、張本選手が優勝したかと思えば、WTTザグレブが始まり、それが終わると全農カップと、Tリーグ開幕前から、卓球業界は盛り上がりを見せています。
今まさに、寝不足が続いて、卓球を楽しまれている方いらっしゃるでしょう。
まさに今まさに注目している、日本の主役候補が多数在籍するチーム
今回は
木下アビエル神奈川
をご紹介します
木下アビエル神奈川の歴史
木下アビエル神奈川はもともと、不動産などで有名な木下グループの、グループ内のスポーツクラブとして活動されていました。
2018年Tリーグ発足と同時にTリーグに加盟し、チーム名を木下アビエル神奈川とし、現在活動されています。
チーム名の由来は「Always beside your life(いつもあなたのそばに)」の「Aby」と、掛け声や気合いを意味する「Yell」を掛け合わせた造語になります。 チーム名の決定にあたりましては、一般公募の上、厳正なる選考のもと決めさせて頂きました。
過去には今年引退された「石川佳純選手」や、ヨーロッパ選手権を優勝された「ソフィア・ポルカノバ選手」などが在籍されています。
また過去のシーズン成績も優秀で、プレーオフ出場数4回、シーズン1位の回数も3回と強豪といえるだけの、実績、チーム戦力を誇っております。
ちなみに戸上隼輔選手が電撃復帰を決められた、木下マイスター東京は同じグループの男子チームです。
昨シーズンの振り返り
昨シーズンの木下アビエルは、優勝にふさわしい、Tリーグの覇者でした。
木下アビエルは一昨年のシーズンの反省を生かしオフから補強に動きます。日本生命から平野選手と、長崎選手を獲得し、戦力を一気に底上げするなど、戦力が整った状態でシーズンを開幕しました。
シーズン開幕戦こそ、ライバルで絶対王者である日本生命相手に敗北しましたが、そこから怒涛の7連勝と結果を出しています。
この安定感を続けて、シーズン終了時には15勝5敗とシーズン1位で終了します。
このシーズン、特に目立ったのが、シングルの安定感です。
木原、張本、平野、長崎、すべての選手が勝率5割以上をキープし、特に木原は前半14試合に出場し勝率「.858」という結果を出して、「2022-2023シーズン前期 ノジマMVP賞」を受賞しています。
その好調は後半戦も維持し、ファイナルでは、緊張の4番、5番を託され、木原が連勝したからこそ、木下アビエルは優勝できたと思われます。
圧倒的な勝利というわけではありません。
しかし安定的に勝利を重ねることが出来、ファイナルでも安定的にポイントを重ねる強さが昨シーズンの木下アビエルにはありました。
木下アビエル神奈川の戦力
早い時期に木原 美悠、長﨑 美柚、張本 美和、平野美宇、梅村優香、面手凛の6選手の契約を更新します。
今シーズンの補強の一番は、この主力の残留ではないでしょうか。
そのため今シーズンも、昨シーズン同様、充実した戦力で戦うことが出来ます。
ただ長年チームを支えた、「石川佳純」選手が引退による、チームを退団したことで、今シーズンはチームの大黒柱となり、精神的な支柱がおりません。
精神的な支柱がいないチームは若いメンバーはコインの裏表のように、いい方向に進むか、悪い方向に進むかでチームが瓦解する可能性も考えられます。
だからこそ監督の中澤鋭氏の監督の実力、特に若い彼女らのマネジメントをどう行うかで、今シーズンの戦績は変わってきます。
しかし彼は日本卓球協会JOCエリートアカデミーの女子監督など、若年層の指導を経験されているため、問題はないでしょう。
注目の選手
木下アビエル神奈川には多くの実力者がいるため、注目選手を選ぶことが難しいです。
ただあえて一人を選ばせていただくのであれば、今シーズンは「平野 美宇」を上げたいと思います。
ノジマカップ2023、今行われているWTTザグレブでも準決勝進出など、着実に結果を出し続けている彼女ですが、筆者は昨シーズンよりもラリーに安定感が増したのではないかと感じています。
特にノジマカップ2023の日本生命の伊藤美誠との試合でも、伊藤の強打にも
冷静にラリー戦を対処していた場面もありました。
彼女は今シーズン、中澤監督と描いた、「強打を打てて、安定感がある」という相反する事を両立できた、日本最強の選手に駆け上がっていくかもしれません。
・・・
以上が、木下アビエル神奈川のチーム紹介です。
昨シーズンの王者には、技術面ではスキがありません。
しかし上記でも触れた通り、明確なリーダーがいないからこそ、崩れる可能性もあります。
彼女たちが紡ぐ未来が、幸と出るか、凶になるか、注目してぜひ見ていって見てください。
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