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#17_USCPA受験録③_AUD編

こんばんは。
今回はFARに続いて2科目目に受験したAUD(1回の受験で84点で合格)について書きます。
例によって網羅的ではなく、個人的に効いたな、と思ったことを【インプット】【アウトプット】に分けて、ピックアップしていますのでご了承下さい。

【インプット】全体像を意識して、時にまとめつつ勉強する

時系列で言えば「契約締結の検討~監査報告 / その後」のいつの時点なのか、Audit / Attestationで言えば「これはどの業務なのか」を意識して知識を整理していくことが重要です。
基本的にはまとめノートは不要でテキストに書き込んで情報を一箇所にまとめた方が良い、という立場ですがいくつかの論点については1~2時間ほど使って自分で表を作ることをおすすめします。

以下、まとめ表の例です。
①Audit / Attestation ②発見事項の報告 ③独立性 については一度手を動かして整理すると頭に残りやすくなると思います。
※あくまでイメージとして参照頂ければ幸いです※

【インプット】監査報告書を読む

様々な監査手続きの最終成果物が監査報告書なので、監査の要素がその2~3ページの報告書文面に詰まっています。
手続きの役割の理解にも役立ちますし、監査報告書の文面の空欄を埋めさせる問題もあったりして、結構ダイレクトに効きます。
先ずは基本形(監査の無修正意見)からスタートして、以降はそれとの差分を意識して読んでいくと進めやすいと思います。

【アウトプット】MCは4択からしっかり正解を選び取れるようにする

FARの計算問題であれば答えがズバリ当たればそれで良いのですが、AUDの場合は誤りの選択肢についても「どの点が間違っているのか」「どのように修正すれば正解になるのか」を意識することが重要と考えます。これを行うことで、1問当たりでカバーする論点がぐっと増すとともに、出題のツボ(出題者がどの辺りで受験生を引っ掛けようとしているか)を掴めてくると思います。
自分は、まだ自力で解けるほど頭に入っていないうちは問題と解説をセットで読み物として読んでいました。ぜひ、解説の読み解きに力を入れて下さい。

【アウトプット】懐疑的で慎重なプロフェッショナルを自分に憑依させて問題を解く

MCの正解と不正解の選択肢の解説を読み込んでいくことで、AICPAが提示する「あるべきAuditorの姿勢」がおぼろげに見えてきます。私見も含まれますが、それが上の「懐疑的で慎重である」ということです。
例えば、外部監査人として監査を行っていて何らかのエラーが見つかった時に「本当にエラーなのかどうか、再計算や原紙に当たることで確認する」「エラーだとした時に他にも影響が及んでいないかを確かめる」というような思考経路が求められます。「取締役会へ報告」というような一足飛びの対応はしてはいけないわけです。「自分は報酬を受け取っているプロフェッショナルなのだ」と刷り込ませることが大事だと思います。よく選択肢に挙がる「所管の外部機関へ報告する」も、自分事として読むと、「監査先との関係が悪化するかもしれない。でも正当な説明もなく修正に応じてくれないので仕方ない。。」というように切羽詰まった状況をイメージできれば、最終手段に近くそうそうに取るべき手段ではないということが腑に落ちやすいのではないでしょうか。
斯様にロールプレイングすることで、難易度が高いMCであっても、1つか2つの「絶対に違う選択肢」を除くことができます

「猜疑心を以て監査に臨む」という考え方がCISAに通じるものがあったことと、非会計ながら監査実務の経験があったことから幸いにして1発で合格することができました。
「沼る」という意見を目にするのですが、相性の部分も大きいと思ったりします。ぜひ自分を監査人モードに切り替えて、良い結果を掴んで下さい。
自分も頑張ります!!
BECとREGについては、Passできたタイミングで順次書きたいと思います。


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