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作品への愛 〜プロデューサー1年目の僕から見たプペルミュージカル〜

こんにちは!プロデューサーとして、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の準備を進めているセトちゃんです。

プロデューサーとはいっても、ミュージカルを作ることも、こうやって"プロデューサー"というポジションにつくことも初めてで、手探りの毎日なんですが、そんな日常をリアルタイムでどこかに残しておこうと思い、連載を始めてみました!

今日は、その第3回です。

まず初めに、プロジェクトの進捗の話をすると、最近の僕の最重要任務は「キャスティング」「チーム作り」です。

当たり前ですが、舞台を作っていく上で、役者さんやスタッフさんがいないと何も成り立たなくて、、今年末に控える本番に向けて、一緒に走ってくださる仲間を集めている。といった感覚です!

決定権は僕に任されているわけですが、もちろん「誰でもいい」というわけではなく、僕の中で色んな基準を持って、「キャスティング」「チーム作り」を進めています。

今日は、その基準の一つでもある「作品への愛」について話してみたいなと思います!

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最近の僕は、プロデューサー業の傍ら、時間を見つけては、舞台や映画などを見に行って勉強をしています。

まだまだエンタメ初心者の僕は、「とにかくたくさんの作品や想いに触れて、自分の目や感性を磨いていかなければいけない!」と思っているんです。

そんなこんなで、そうしてたくさんの作品に日々触れていると、たまに「お、、これは、、」と、強く心を揺さぶられる作品と出会うことがあるんです。

、、大抵そんな時は、作品に込められている「執念」が尋常じゃなくて、それが画面や舞台上からビンビン伝わってきて、僕の場合、そこに心を打たれてしまいます。

最近でいうと、例えば『ベイマックス』という作品を見たときに、こんな感覚を味わいました。

『ベイマックス』の舞台となっている街は、サンフランシスコと東京をミックスさせた「サンフランソウキョウ」という架空都市なんですね。

そんなわけなので、東京(日本)の描写がたくさん出てくるんですが、、

大概こういうものって、「外国人から見た東京」みたいな解像度で描かれていることが多くて、実際そこの国に住んでいる人は「んー、実際とは違うなぁ。」って感じちゃうことが多いと思うんです。

ただ、それが『ベイマックス』にはなくて。

建物の看板や、路地裏の缶の箱の積み上げ方だったり、、細部までもが忠実に再現されていて、東京に住んでいる僕が見ても「違和感」を感じなかったんです。

その上で、それをファンタジー世界に落とし込んでいました。

めちゃマニアックなんですが(笑)、僕はここにとんでもない「執念」を感じて、すぐに色々と調べてみました。

そしたら、、

『ベイマックス』の監督2人は、ずっと日本が好きで、「僕らに影響を与え続けてくれる日本文化には、この作品でお返しできればうれしい。」
と語っている記事を見つけました。

そして、監督の2人自ら、東京に足を運んで、とにかく「本物の東京を描きたい」と細部にこだわったそうです。

このときに僕が感じたのは、
「"執念"を生むのは"愛"なのかもしれない。」
ということです。

そんな意味でも、僕はチーム作りの際、一緒に戦うスタッフさんを選んでいく上で「作品への愛」というものを一つ大事な要素として、自分の中に置いています。

「数ある作品の一つ」として向き合う方よりも、「"えんとつ町のプペル"という作品に絶対関わりたい!」という方とお仕事をした方が、絶対に上手くいくし、

その「愛」が、最後の「執念」となって、作品に現れると信じているからです。

もちろんチームを率いる僕も、そこは絶対に大事にしなければいけないなと思っていて、このポジションについてから、『えんとつ町のプペル』という作品について考える時間が増えました。

昨日は、西野さんの「副音声第二弾」を聞きに、映画館へ行ったんですが、作者である西野さんがプペルに込める想いや背景を聞くと、自分の中でも、やっぱり思い入れが強くなります。

長年使った文房具に愛着がわくように、かけられた時間と愛は、けっこう比例するなと思っていて、だからこそ「えんとつ町のプペル」という作品と向き合う時間を意識的に作るようになりました。

『えんとつ町のプペル』のことをもっと知って、、大好きになる時間です。

そして、そんなことを考えると、"コロナによる延期"もすごくプラスだったなと思えてくるんです。

(、、もともと、僕たちのチームは、昨年の夏、映画公開前のタイミングでミュージカルを上演する予定でした。)

映画が先に公開されたことで、『えんとつ町のプペル』の全貌を皆が知ることができたし、僕自身、映画に向かう西野さんの背中をずっと見させてもらっていたので、、もう「他人が作った作品」とは、、とても思えません。

「自分たちの作品である」といった感覚があるんですが、これは、映画公開をみんなで目の当たりにし、乗り越えたからこそ生まれた感情の一つだと思います。

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そして、そんなことを考えているといつも、「やっぱり西野さんはすごいなぁ」と思うんです。

作品をヒットさせるだけじゃなく、みんなが愛を持って「これは自分たちの作品だ」と思える状態を作っている。

僕としては、そんな西野さんが残してくださったものを大事にしつつ、一緒に最後まで戦い抜く仲間を見つけていきたいなと思っています!

そして、チームで力を合わせて最高のミュージカルを作ります!!


、、そんなわけで、仕事に戻ります!

今日も頑張るぞーー!!!




今日も読んでいただきありがとうございました😊😊


◾️西野亮廣エンタメ研究所



◾️セトちゃんのエンタメ勉強日記







いつもありがとうございます!! これからも、自分の目で見て、肌で感じたことを等身大の自分で発信していきます。