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樋口婚(切腹婚)のすすめ#3自分には価値がないと思ってた、だからこそ響いたコテンラジオ

この物語は、バナナがポッドキャストを通じて愛を知り、幸せに気がつくノンフィクションストーリーです。


2020年4月から11月までは、コテンラジオ浸けの日々だった。

口癖が「コテンラジオで言ってたんだけど」になり、コテンラジオを聴きたいがために、仕事終りに3時間以上のドライブをほぼ毎日繰り返していた程、浸かりに浸かっていた。

ガソリン代はなんか見たことない数字叩きだしてた。


なぜこんなにもはまったのか。

純粋に内容の面白さもあるけど、コテンラジオの深井さんの言葉の端々に、何度も救われる感覚があったからだ。

その中でもとくに忘れられない深井さんのこの言葉を。



「(もしも自分が教祖となるなら)生きてればいい教。人間って生きてるだけで99%価値を出し切っていると思ってる。ラスト1%好きなことすりゃいい。

その価値(超絶ダメ人間で何もしなくて死んでいったとしても、その何もしなかったぞあいつというのが価値を生む)は人間には計れないと思ってる。

自分がエネルギーが沸くことが大事だと思ってて、最後1%自分のエネルギーが沸くということに集中して発散さえさせれば、その人は生きていた価値があるし・・価値は計れない中でも、それ以上の事はできないんじゃないのかな」(#37宗教王に、俺はなる!より)



当時の私は、結婚を考えていた彼氏に振られたことがきっかけで、毎日朝起きた時と寝る時に、自分に恐ろしい呪文をかけていた。


「私は生きてる価値がない」
「私は誰からも愛されない」
「私はなにも成し遂げられない」


今考えるとめっちゃ怖い(((;゚Д゚)))

でも当時はこう思うことで逆に心落ち着けてたんだと思う。


私は所謂「尽くす女」で、付き合っても振られる事が多く、都合の良い女扱いされることもあった。

「好きになりたかった」と泣かれながら振られたこともあった。泣きたいのはこっちですけどー!?

だから初めて愛されてるかもと思っていた相手に

「人としては尊敬してるけど、どうしても愛せない。守りたいって思えない、やっぱり結婚できない」


と言われ、心が折れた。


今までは傷ついても次!と行けたのに、失敗の積み重ねと年齢によるダメージから
「私は誰からも愛されない人間なんだ」と言いきかすことで、現実から逃げるようになっていた。


仕事面では、10年目標を持って頑張り続けた仕事を、ここが限界だと諦め、タスクをこなすだけの日々に。


家族面では、父が精神を病んでおり、距離をおき逃げることでなんとか保ってる状態。苦しむ母を見るのが苦痛だった。


周りはどんどん結婚して、子供も産んで、親孝行して、仕事頑張って、出世して、趣味を謳歌して・・・・・・


私は、このまま意味も価値もなく年をとっていくんだと、絶望していた。


いやいや、世の中にはもっと辛い人がいるのに、こんなんで落ち込むなんて、駄目だ

周りを心配させないためにも笑顔でいなきゃ

お金ないからちゃんと仕事はしなきゃ

なんか「幸せなふり」をしなくては・・・


自分の心と行動がちぐはぐで、毎日吐きそうで、お酒を浴びるように飲んで寝る、そんな毎日だった。


そんな時だったから、冒頭のコテンラジオの深井さんの言葉が、本当に響いた。


「あれ、もしかしてわたし、生きててもいいのかも。」


そう思うようになっていた。

そして歴史を知ることで、今までの数々の失敗が学びにつながる瞬間もあった。


そっかあ。すごい偉人たちも、同じような事で悩み、失敗してきたんだあ

そっかあ。すごい偉人たちも、普通に頭悪い悪口いったり、変態だったりしたんだあ

そっかあ。生きてるだけでもいつか誰かの中に価値が生まれることもあるのかあ

そっかあ・・・



状況は何も変わってないけれど、呪文の回数が減った。また婚活始めてみようかな、そう思えるまでに心が少し楽になったのを感じた。


コロナ禍による孤独と仕事の激務もコテンラジオがあったから何とか踏ん張れた。


そしてこの後、人生を変えるポッドキャストと出会う。

(続く)

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