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コロナ罹患①〜一番恐れていたパターン〜

次男以外がコロナに罹患しました。
正確に言えば、次男は無症状だったため、
検査はしてもらえず、私と一蓮托生とのことでした。
以前からイメージトレーニングをして、
数々のパターンを自分なりに妄想し、
対応を考えていました。
その中でも、一番恐れていた

次男ひとりが元気パターン。

残念ながら、イメージトレーニングでも
うまくいった試しはありません。
いきなりの実践となりました。

まず私が罹患しました。
解熱剤を飲まないと眠れないほど
身体が痛くて‥
この時点で、家中の電気が消えたとしましょう。
長男が罹患しブレーカーが落ちました。
そして次男以外全員が寝込みました。
これは停電です。
真っ暗です。
その真っ暗な中に光る次男の爛々とした瞳。

もう、詰んだ。

ローソクに火を灯し明かりをとることすら
恐怖になる。

夏休みもあとわずか。デイサービスで
楽しんでそのまま二学期に突入!
と思っていた矢先です。
カレンダーを指差して、
次男に、デイサービスに行けないこと、
外出できないこと。学校に行けないことを何度も繰り返し伝えました。
お母さんたち、熱がでて病気だから
一緒におやすみするんだよ。と。
その翌朝‥

グワシッと、髪の毛を掴んで起こされて、
ハッと見ると怒りに満ちた次男の顔。
スマホの時計を見ると朝の5時。早っ!
そこから怒涛の攻撃が始まりました。
泣き叫びながら殴る、蹴る。
寝ていた長男も部屋から飛んできました。
私も、長男もまだ朦朧としています。
次男は止めても逃げても追いかけてくるし、
収まらない。
これでは近所にも迷惑になる。
長男も休めない。
仕方なく、ドライブにいきました。
3時間‥途中コンビニの駐車場によって休憩。でも、絶対に降りるわけには行きません。
家から出てしまったことへの罪悪感と、
身体の毛穴からもダラダラと流れ出ているような倦怠感、
そして、やっぱり納得できない
怒りが燃え上がって走行中もイライラを
ぶつけてくる次男になす術がありませんでした。

怒り疲れ、うとうとと次男がしている間に
家に戻り、次男をおんぶし3階までの階段を登り倒れ込んだベッド。

遠のいていく意識の中、
これからの療養期間をどうやって
やり過ごすか考えると、下がっていた熱も
上がってくるのを感じるのです。
呼吸すら変に意識してしまいおかしくなります。

とにかく、出ないようにしなければいけない。
暴れないようにしなくてはいけない。
次男は何がやりたいんだろう?
次男は何が食べたいんだろう?
いったい、どうしたらいいんだろう?

とりあえず、タブレットとカブトムシに
頼りながらの療養が始まりました。

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