ハッピー・オブ・ジ・エンド/おげれつたなか先生

絶賛!限界社畜中につき、1月ぶりの更新となってしまったこのブログ。
なぜ筆を取る気になったかというと、おげれつたなか先生の「ハッピー・オブ・ジ・エンド」が発売、遂に完結してしまったからである(それも先月のことだ)。

まず遅筆の言い訳させて欲しい。
今年は本を読む時間も減り、新作BLが続々と発売されたにも関わらずなかなか食指が動かなかった。
それ以外にも他のオタク沼にハマりまくってその活動が忙しかったせいもある。

しかし、おげれつ先生の新刊ともあれば自然に指はポチるのである。
全部の作品を読ませていただいたが、この「ハッピー・オブ・ジ・エンド」が最も好きだ。というか、今年読んだBLの中で一番好き。最高です。おげれつ先生、このような良作をこの世に産んでくれてありがとうございます。

痛い、暗い、バッドエンド、過度な性的シーンが苦手というわたしの初心な(?)性癖を毎度破りまくりなおげれつ先生。
特にハッピー・オブ・ジ・エンドは痛くて暗くてセックスしまくりだ。ええ。それで仮にバッドエンドエンドでも良き、と思っていたぐらいだ。

実際がハッピーエンドなのかバッドエンドなのかは壮大なネタバレとなるので明かせないが、クライマックスの悲惨さからあのラストは想像出来なかったので驚いた。
そこにも、わたしのおげれつ先生を好きな理由がある。
例えば「ヤリチン☆ビッチ部」など特に最近の作品を中心にBLのセオリーを無視するストーリーが多く、展開が読めないのだ。
あと重量感。今作は背景がビッチリ描き込まれており、一冊ごとに読み応えがある。それはたった3巻とは思えないほどで、まるで一本2時間の映画を観たような充足感があった。
個人的に、漫画の映像化はチープさを感じるのであまり好きではないがこの作品ならむしろ観たいとすら思えてくる。
でも千紘とハオレンを演じるのは人気度外視で演技の上手い美形がいいな…。それだと現実味が無くなるか…など。

とにかく、この作品をカラーで見てみたい。
そう思う稀有な経験となった。

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