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【純喫茶】ドライカレーとミラーボール‖喫茶銀座【恵比寿】

恵比寿なのに銀座

土日にもなるとカフェ難民が続出する恵比寿、にある喫茶銀座。恵比寿なのに銀座。実に分かりにくいようで分かりやすい名前。この場合の銀座は地名ではなく繁華街の意味で、恵比寿銀座通りにあるから銀座なのだと思う。

左手には南国風の木、右奥には楓、そして看板はネオン。世界観の統一の無さ。この外観からして既に惹かれる要素しかない。

まるで実家

この日のオーダーは
ドライカレー 1000円
アイスコーヒー 500円

フレアグラスがかわいいコーヒーは爆速で提供。
シロップとミルクのピッチャーに統一感が無いのが良い。

それよりも何よりも良いのがドライカレー用にセッティングされたカトラリー。何だろうこの既視感というか、まるで実家のよう、というか実家そのもの。文句では無い。むしろこういう緩さを求めていたんだと思わされる。

ドライカレーはたっぷりボリューム。目玉焼き乗せでビジュアル最高点。辛すぎず塩っこすぎず、パラリとほどけるし、たまごは硬すぎない火の通りだし、バランスよい。サラダがカイワレダイコンなのも良さがある。

ギャップのある内装

店内はレトロアメリカンな心地よい音楽が流れる。低めのソファはふかふかすぎず、時間の流れを感じる椅子張りと中綿のへたり具合が渋い。

クリアのアッシュトレイが主張が強すぎず、喫煙店だけど意外と吸ってる人は多くはないので、非喫煙者にも優しい。

窓際の席でも、外にもりもりに生えた木々のおかげで人目は気にならないし、カーテン無しでもやわらかい光になる。映えてる木の種類がバラバラでも、ちゃんといい仕事してくれてる。
その境目の位置にステンドグラス風のガラスシール。こういうのは目の高さにあることが多いけれど、低めの位置にあることで空間のグラデーションになるからこれもいいね。

窓際席に置かれたレトロなグリーンのテーブルランプ。
それとはまた雰囲気が一気に変わるリネンクロスで装飾された丸い照明。

そしてまた一風変わって壁にはアールデコ調なたまご型の照明。

照明だけでもこれだけ雰囲気のばらつきがあって、だんだん増えたんだろうなと思われる。
そして極めつけは店内奥になぜか吊り下がるミラーボール。

なぜミラーボール???
天井や照明の渋さから離れて一点だけが華やいでいるのがちょっとおもしろい。そしてここで実家みのあふれるカトラリーを思い出してまたそのギャップにやられるのだ。

季節におかまいなくサンタが居座る食品サンプルは店内に。外に出さんのか。

店舗情報

客層としては年代はそれぞれ。一人のひとも、二人組のひとも。それぞれ思い思いに会話に花を咲かせているので、人も増えると少し賑やかになるけど、ポップな音楽がそれを中和してくれる。
お隣のご夫婦が食べていたアイスクリームのビジュアルが天才だったので次はデザートを頼みたい。


喫茶銀座
東京都渋谷区恵比寿南1-3-9 新井ビル1F
平日10:00~19:00
土日11:30~19:00

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