見出し画像

アイビーを剪定する

茂る我が家のアイビー

 『植物事情』で紹介しているアイビー(ヘデラ)の葉が混雑していたので、改善するために剪定に挑戦してみる。

画像6

剪定の効果

 剪定とは樹形を整えたり、植物の生育を助けるために枝や葉を切り落とすことである。
 今回は生育を助けるために行う剪定の効果についてまとめておく。

①負担を軽減する。
 根よりも枝葉が成長している場合、根が吸収するエネルギーよりも枝や葉の生長や維持に消費されるエネルギーが大きく上回ってしまうため、剪定によって地上部と地中のバランスを取ることで株全体の負担の軽減ができる。

②枝葉の充実。花付きを良くする。
 植物の栄養は枝の先へと送られて生長していく。そこで先端の枝を切り落とすと、栄養は直前の節から新たに伸びた枝に向かって送られるようになる。若い枝を増やすことに繋がるので、葉や花、実も増えることになる。
 また、育てたい箇所に栄養を集中させることにもなるため、実を大きくさせる効果もある。

③病害虫の予防。
 枝や葉が混み入っているところでは光を十分に受け取ることができないほか、空気が留まって蒸れやすくなるため、病気になりやすく害虫のつきやすい状態になる。間引き剪定(後述)によって枝の数を減らして日当たりと風通しをよくすることで病害虫の予防ができる。


選定の種類

 剪定は大きく3種類に分けられる。

①切り戻し剪定
 枝や茎の途中で切って短くする剪定方法。
 脇芽が出るので、むやみに切ると却って樹形が崩れる可能性がある。脇芽を出して花を増やす目的で茎の先端を切る「摘芯」もジャンルとして切り戻し剪定に含めて良いと思う。

②透かし剪定(=間引き剪定)
 枝数を減らす目的で行う剪定方法。
 主要な枝を残して、不必要な枝、密になっている枝を間引きするイメージで行う。

③刈り込み剪定
 見た目を整えるために、表面を均一に切り揃える剪定方法。
 成長具合を無視するため、その後の枝の生長にムラができたり、芽を切り落としてしまうデメリットがある。


我が家のアイビーは…

 混みあっている葉を減らして、蒸れの防止と日当たりの改善を行いたいので、間引き剪定を選択する。

画像1

 絡まっていたアイビーをほどいてみると、実際にはそれほど葉が混みあってはいなかった……。

 しかし、葉が重なって光を受けられない箇所もあるようだ。
 これを「切り戻し」してしまうと脇芽から増えた葉によってさらに悪化するだろうから、やはり「間引き」をする必要がある。

画像3

 株元が大分スッキリとした。
 いくらか減らした後、残した株の枝も剪定していく。
 枯れた枝や葉を取り除いて、栄養が無駄なく生きている枝に向かうように切る。

画像2

 切り戻しは枝分かれの根元、葉や芽を残した節の場所で切るようにする。

画像3


剪定後の有効活用

 剪定で切り落とした枝や葉もできれば有効活用したい。
 アイビーのように葉の観賞価値が高い観葉植物であればなおさら使わない手はない。

 一輪挿し。
 もしも発根すればそのまま水栽培や、鉢に植え替えて株を増やすこともできる。

画像4

 乾燥させてドライフラワーに。
 手芸やインテリアに活用できる。

画像5


関連記事



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?