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地方大生向けコンサル就活のススメ~グループディスカッション編~(3/n)

まえがき

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このグループディスカッションには必勝法がある───(某イアーゲーム並感)

どうもこんにちは、秋山かまぼこさん四郎です。今回は予告通りグループディスカッション(以下GD)の対策についてつらつら書いていきたいと思います。

ところでみなさん、GDの対策って言ったら何を思い浮かべますか?まあ多くの方は練習会だと答えてくれるのだと思います。最近なんか特に就活解禁日を迎えたため、いろんなところで練習会が生えていますね。ただ個人的には練習会の優先順位は結構低いと思っていて、理由は”それ単体だと”コスパが悪いからです。じゃあなにすりゃええのって話だと思いますが、主に二つあります。それはお題の大まかな類型ごとの進め方を確認すること自分一人でケース問題チックに解いてみることです。そもそも僕はGDのことを多人数で解くケースみたいなもんだとおもってます(僕は思考スピード落ちる感じがして嫌いですが、アイディア貧の人にはラッキーかもね)。これらをある程度やったうえで練習会で経験をつむのは良いですが、闇雲に練習会に参加しまくって体で覚えるのは遠回りですし練習会の参加メンバーのレベルに自分の最高到達点が左右されてしまうので”それ単体だと”お勧めできないというわけです。ことGDにおいてはこの「自分の勝ちパターンを構築してそれを進化させる」という営みが鍵になってきますので、あくまで解き方を知ったうえで、複数人ならどう立ち回るのか、を確認するために練習会を使いましょう。

ということで今回はGDの類型ごとのオーソドックスな解法と1人GD練習法、本番でのテクニック、おまけでGDクラッシャー図鑑の四本立てでいきますわよ~


GDの類型ごとの解法について

GDでは大きく分けて「課題解決型」「新規事業立案型」「抽象型」の3パターンが主に出題されるように思います。後ろに挙げたものほど遭遇率が低く難しいお題だと思ってください。また、どのタイプの問題においても「前提確認→進め方の確認(場合によっては役割分担も)→タイムライン設定」あたりは最初にやるので覚えておいてください。下ではめんどくさいのでいちいち書きません。


・課題解決型の解法

課題解決型は、例えば「〇〇の売り上げを向上させるには?」や「〇〇という問題を解決するには?」というお題のことです。

このようなお題の場合には「課題特定→施策立案」の流れで進むのが一般的です。まあこれはみんな知ってるかな?重要なのは課題特定のフェーズなので、体感5:4:1くらいで時間を割くとうまくいくことが多いように思います。ケツについてる1はバッファの時間です。大体伸びるので最初からタイト目に時間を設定するとよいかと。下記ではそれぞれのフェーズ内でやることを見ていきましょう。

まず課題特定フェーズでは、構造化と課題の幅だし、そして特定を行いましょう。構造化は、例えば売上向上っぽいやつなら「客数×平均単価-もろもろのコスト」、問題解決っぽいやつなら「アクターAにおける要因+アクターBにおける要因」みたいな感じで大雑把に問題の構造を見えるようにすることです。出来れば進め方の確認のところで構造化のやり方についてコンセンサスを取ってしまうとラクなのですが、たまに文句言ってくるやつがいるのでそういう時は臨機応変に。あとでも書きますがここの切り口が上手いと評価が高いので、1人GDで練習してほしいんですよね~。で、課題の幅出しについてはさっき構造化した要素ごとに、考えられる課題を列挙する感じです。ここは何となくわかりますよね。ただ、明らかに筋悪な要因は、列挙する前に「コントロールできなさそうな要因なので無視しましょう」とかいって触らないのもありです。大体時間ないので。商品個別の値段みたいなのはこれで逃げることが多いすね、僕は。最後に課題特定(ボトルネック特定)に関しては、解決することで大きく課題の解決に寄与しそうな要素を抜き出すというものです。まあここでは無理に一個に絞らず二個ぐらいでもよいです。ここ定性的にやっちゃう人が多いですが、出来れば定量的にやってほしいです。今現在〇〇%くらいの人がこの要因で△△なので改善すれば大きな利益がある、とかだけでもいいので。まあでもそこまで深く考えなくていいです。それっぽいのをロジカル風に推すだけなので。

施策立案フェーズでは施策の幅出しと選定を行います。施策の幅出しに関しては課題特定で出てきた1~3個の課題それぞれに対して施策を出しまくるフェーズです。頑張りましょう(笑)。施策の選定に関しては何個か選定軸を置いて〇△×くらいでどの施策がいいか最終決定するアレです。本当はもっと細かくやりたいのですが、残り時間と周りのレベル的に恐らく無理なので我慢してください。大体インパクトと実現可能性あたりでやるのですが、ここでもがんばって定量的な根拠を明示してください。また、実現可能性において、すぐに出来るかどうかや、”企業が健康な時の”アセット的にいけるかどうかだけで判断する例が散見されますが、これはあまりよくありません。というのも、たまーーーにノックアウトファクターを見逃している場合があるからです。例えばめちゃくちゃ経営状態がやばいのにお金のかかる施策を提案してしまっているとか。普通に考えたらあまりお金のかからない施策かコストカット施策しか出来ないですよね。なので、「そもそも本当に出来るんか?」という目線は常に持っておくとよいと思います。


・新規事業立案型の解法

新規事業立案型は、例えば「〇〇分野において弊社で新規事業をするなら?」というお題のことです。

このようなお題の場合には「現状分析→施策立案」の流れで進むのが一般的です。時間は半々くらいでよいように思いますよ。課題解決型と同様にバッファもあるとよいですね。各フェーズについては下記で詳しく見ていきましょう。

現状分析フェーズについてはやり方がいろいろありますが基本的に(市場需要-競合他社の事業)∧自社の強みとなる部分を探す営みとなります。本当は込み入ったことをしたいのですが、時間がタイトすぎるので3C(市場→競合他社→自社の順)あたりでお茶を濁せばよいように思います。3Cと他のフレームワークで2軸にするのも場合によってはありでしょう。これも進め方について話すところでコンセンサスを取れるとよいですね。きちんと分析できていれば幾つかいけそうな分野が見つかっていると思うので、ここで1つに絞ってください。軸としては市場規模と強みがどう活かせるかあたりでよいでしょう。

施策立案フェーズでは課題解決型と同様に施策の幅出しと選定を行います。大体おんなじなので割愛させてください。


・抽象型の解法

抽象型は、例えば「〇〇に必要な要件は何か?」「〇〇とは?」というお題のことです。〇〇には「人生100年時代の医療」のようにある程度具体化できそうなものから「愛」のような超抽象的なものまで入ります。後者のようなお題が出たら怒っていいです。無理。とはいえアプローチがないわけでもないので、確認していきましょう。

前者のようなお題の場合には、アクターごとや、プロセスごとに必要な要件を整理していき、それらのエッセンスを一文ずつにまとめるような形で解くとよいでしょう。後者のようなお題の場合には本当ならば同じように何らかの軸で要件を整理したいところですが、すぐにひねり出すのは難しいので、具体例を挙げまくってそこから種類ごとに整理し、エッセンスを抽出するとよいでしょう。

とりあえず抽象型がでたらほぼ運ゲーになるので、祈りを捧げましょう。


1人GD練習法について

でっかく章立てしたものの、実はあんまり書くことないです。1人で練習してくれよな!ってことが言えればそれで終わりなので。まあでも言いたいことは分かるよね?そりゃ1人で全部できたほうが本番で発言しまくれるし柔軟に役割果たせるので、出来るようになるための練習をしようねっていう話です。

ちなみに僕はGD選考が入るとワンキャリとかオープンチャットとかで過去のお題を幾つか集めてきて1人GD練習する、というムーブをしてました。まあぶっちゃけ普段から対策しまくっても大して出来は変わらないような気がするので、やり方さえわかれば後は直前に傾向に合わせて対策するくらいでOKでしょう。

出来れば回答したものを他人と見せ合うみたいなことまでやれるとよいですね。添削してもらえば自分になかった視点が得られますし、添削すれば面接官目線に立てるようになります。これ、結構アドバンテージあると思いますよ


本番でのテクニックについて

ここからは本番でのテクニックについてです。本番、といっても始まるまでのテクニックと最中のテクニックがありますので、分けて列挙・説明します

・始まるまでのテクニック

これまでのお題を調べろ!→1人練習のところでも書きましたが、これやってください。基本的にお題は大きく変わらないので大きなアドになります。

倍率を調べろ!→倍率によってどの役割がオイシイのかが変わります。例えばグループで一人しか通過できないのであればファシリが圧倒的に通過しやすいですし(目立つので)、何人も通過できるのであればリスクを避けてファシリのサポートをしながらアイディアマンをするのが安パイでしょう。結局面接官は「こいつがいなきゃこのアウトプットにはならなかったな」という人を上から順に通過させるので、それにさえ入っておけばOKです

ファシリをやる気がなくてもアイスブレイクでは喋りまくれ!→もしアイスブレイクの時間があるなら、そこで一番目立ってください。たとえファシリをやらなくても大きな発言力を持っておくことはタイトな時間の中でアピールするために必要不可欠です。また、良い雰囲気を事前に作っておくこともGDをスムーズに進めるためには重要なので、余裕があればやりましょう

・GD中のテクニック

ニコニコしろ!協調性はたいていの場合評価項目に入っています。キレそうになるときもあるとは思いますが、ニコニコして抑えてください。あとニコニコしてると周りの雰囲気も多少穏やかになるので一石二鳥です

進め方のかじ取り(特に構造化)は死ぬ気で自分が出しゃばってやれ!→これ一番大事かも。せっかく一人GDで構造化とかの練習しても、他人の船に乗ってしまうと意味ないですし思わぬアクシデントが起こりやすいです。対策を最大限に活かすためにもここで出しゃばってGDを掌の上で転がせる状態にするのがベストでしょう。一番面接官にアピールできる部分だしね。ファシリやらないにしてもここだけは頑張って。

極端に考えろ!→課題・施策の幅出しのテクニックです。われわれ人間はどうしても最初から合理的な意見を作ろうとするあまり、いろんなことを見落としがちです。一度極端な発想をして、それを少しずつ合理的なほうに寄せるとおもろいアイディアが出たりするのでお勧めです。

否定したくなったら意見を乗っ取れ!→極端発想の応用です。たまに本当に信じられないくらいズレた意見を言う人がいて、否定したくなる時がありますが、そんな時はそれを少し合理化して、「その発想凄くいいですね!こういう使い方ならどうでしょう?」という提案モードで話すと時間が無駄になりませんし雰囲気も壊れません

肯定したくなっても意見を乗っ取れ!→応用の応用です。すごくいい意見を言っている人がいたら、それを少しだけ精緻化して言い直してみましょう。すると、さもその意見があなたと元々の提案者の二人の意見のようになってしまいます。お試しあれ

話が長すぎる場合は助けてやれ!→時たまものすごく話が冗長な方がいます。そういう時はうまくその意図を察して、途中で要約してあげてください。もちろん「その発想はなかったです、だとしたら〇〇ですね」のような賛辞と乗っ取りも忘れずに

面接官からの質問に答えろ!→質問に答えることは、議論のメインストリームを押さえていましたよ、というアピールになります。ぜひ積極的に発言してください。

おまけ:GDクラッシャー図鑑

パワー→すべてを力でねじ伏せ、主導権を得ようとする魔物。口癖は「ビジコンで優勝してて~」。うるさい、そんなビジコン知らんわ。対策としては大体構造化のロジックが甘いので、そこで新しい意見を出して乗っ取ろう。一回わからせれば静かになります。カワイイネ

非国民→みんなが分からん謎の横文字使うやつ。お前他のメンバーの顔見てみ?みんな困った顔しとるで。対策としてはさりげなくあなたが翻訳してあげることくらいしかありません…

ひろゆき→口癖が「エビデンスは?」「ソースは?」な人。大抵わかってないだけなのでもう一回説明しなおしてあげましょう。

アンジャッシュ→「これってぇ…○○を考慮すべきじゃないですか?(全然本題と違う)」が口癖。今まできちんと話していたと思ったのに、実は大きな齟齬が生じていたのね…と絶望してしまいます。逐一コンセンサスを取るか、もし発生してしまった場合は時間があったら考えましょうといって流すのが吉。

地蔵→無。そのままにしておくわけにもいかないので、発言に耳を傾けてあげてください。


あとがき

ここまでバラバラとGD関連の事柄を見てきました。慣れれば通過率をほぼ100%まで上げられるイージーゲームですので、頑張ってみてくださいな。

今回はネタ少な目でお送りしちゃいました。てへ。次回はケース面接編です

ほいじゃのん

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