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ディジュリドゥ・インナーケースの作り方

ディジュリドゥを持ち運ぶ時、布製のバッグを使っている方は結構多いんじゃないかと見受けられます。1本が数万円~数十万円という高価なものですし、無垢の木製の楽器で空洞内部はコーティングがされてないので、外気の影響を受けやすい楽器でもあります。

ディジュリドゥ・バッグに求められる保護性能

  1. 落下や物がぶつかることによる衝撃をおさえるクッション性

  2. 雨に濡れない防水性

  3. 気温や湿度に左右されにくい断熱性

  4. できるだけ重くない軽量性

布製のバッグはこれら4つ全てにおいて、軽量性という面以外は課題をクリアーしていないと思います。しかし、ほんの一工夫で布製のバッグでも上記4要件すべてをクリアーすることができます。

プチプチと布テープで作るインナーケース

それはプチプチと布テープを使ってインナーケースを作るという方法です。プチプチの空気層が断熱になり、素材のポリエチレンにより防水されます。プチプチは緩衝材として使われることからクッション性もある程度担保されます。

今回使用するのは川上産業のD42というタイプです。2層になっていて出し入れによってプチプチが壊れにくいものを選びました。ぼくは大量に作りたいので1200mm x 42m巻を買いましたが、少量であれば600mm巾が使いやすそう。

[川上産業D42 1200mm x 42m]Amazonで600mm巾は3,370円。42mもあるので数本分でよければ友達とシェアするのもいいかもしれません。巾が大きくなるほどスペースが必要なので、600mm巾がおすすめ。

ポリエチレンはやわらかい素材ですので、そのままではすぐにやぶけてしまいます。それをカバーするのが布テープです。テープぐるぐる巻きのディジュリドゥのように布テープで巻くことで破れにくくなり、摩擦への強度も上がり、耐久性も増します。プチプチを筒状にしただけではクタっとして楽器を筒の中に入れるのに手間取りますが、布テープを巻くことで自立する状態になり形状が保たれます。

[ダイソーの粘着布テープ]必要な色は赤・白・黒・黄のアボリジナル・ペイントに必要な4色ですが、現地のテープ巻きのイダキでけっこう使われるシルバーも追加して5色用意しました。必要な道具はハサミだけ。

プチプチを床にしいて、ディジュリドゥをのせ、プチプチを巻いて一重して3-4cm余裕をもってカットします。ボトム部分は5-6cmほど余裕を持たせて、マウスピースは7-8cmほど余裕を持たせた長さにカットするのがポイントです。先に透明のOPPテープで縦にとめます。この時ギチギチにしすぎず、ゆるゆるにしないのがポイントです。

[OPPテープで縦にとめる]一気にやらずに30cmくらいとめていくと楽器のうねりに合わせて均一なサイズ感で作れます。

マウスピースの所は少し余らせておいた部分を折り返して厚みを増した状態にしてOPPテープでとめます。

[マウスピース上部の処理]一番ぶつける可能性が高いマウスピースの上の部分はこのように厚みを増してOPPテープでガッチリかためるとかなりのクッション性が出ます。

ボトム部分はギリギリか1cmほど飛び出す形でカットして写真のようにテープを巻き込むようにします。

[ボトム部分の処理]布テープをはみだすように巻き付けて、10cm巾くらいでカットしてから内側に巻き込みます。こうすることでプチプチがへたるのを軽減できると思います。

ディジュリドゥをこのインナーケースに入れてしまうとどんな楽器が入っているのかわからなくなります。それを防ぐ方法としてその楽器のペイントと同じ色とパターンの布を使うというアイデアが結構楽しいです。動植物など細かいモチーフは布テープを四角くカットしたものでデジタルっぽく再現するのもありですし、バンドペイントだけ同じ位置にテープを巻くというのも一つです。

[ディジュリドゥ・インナーケース]バンドペイントの部分だけ同じになるようにテープを巻きました。こうすることで中に何が入っているのかわかります。プチプチの透明の状態で終わってもいいのですが、ヘナヘナになって強度が保てないので布テープで巻くのがおすすめです。

必要なものはプチプチと布テープだけというローコストで30分ほどでDIYでき、クッション性・防水性・断熱性を高めてくれますので、安全にディジュリドゥを持ち運ぶことができます。しかも軽いって所がとてもイイ!

マイナス面は素材がケミカルであることと、プチプチにビニール系のにおいがするという点です。クッション性・防水性・断熱性を高めるのに役立ちますので、布製のディジュリドゥ・バッグに限らず、インナーケースとして作ってみて一度お試しください。移動の際の安心感が増しますよ。

ディジュリドゥ・スタンドにおいておく時も上からかぶせておけば、ホコリよけになり、直接エアコンの風があたることもありません。スタンドを使わず壁に直接もたれかけている場合でも、インナーケースに入れておけば壁を汚すこともありません。室内でも室外でも役立ち、安価で簡単に作れるのでおすすめです。

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