ディジュリドゥ・バッグ選びのポイント
「1. ディジュリドゥの管理方法」では主に室内での管理方法について述べてきましたが、楽器を持って移動することをふまえて、ディジュリドゥ・バッグについても触れたいと思います。
移動中におきたクラック体験
今まで自分のディジュリドゥに起きた最大のクラックのお話をします。冬場に布製のディジュリドゥ・バッグをタスキがけにしてバイクを運転した時のことです。急なカーブにさしかかった時、バイクは傾いていってバッグの一番下の所がアスファルトに触れました。
コンっと軽く当たった音の後にパンっと大きな音が鳴り、急いでバイクを側道に停めてディジュリドゥを出してみると、上から下まで1本の大きなクラックが貫通していました。
これは非常に極端な例ですが、実際に自分に起こった出来事でした。冬場の乾燥と強い衝撃が重なったことで起こった激しいクラックで、そのディジュリドゥは修復不可能でした。
布製ディジュリドゥ・バッグの問題点
布製のバッグだと風を受けて中にある楽器は乾燥しやすい
いくら厚手にしたとしても布製バッグは衝撃に非常に弱い
雨が降って濡れた場合、オーカーペイントのディジュリドゥのペイントは白飛びする可能性が高い
雨によって楽器が濡れない防水性、風による乾燥や外気の影響を防ぐ断熱性、地面に触れた時に衝撃を受けないクッション性は、ディジュリドゥを移動させる時に重要な3つのポイントです。
ディジュリドゥ・バッグは上開き or 横開き
あともう1点、上開きのディジュリドゥ・バッグはあまりおすすめできません。自分自身もアートセンターでディジュリドゥを引き抜いた時に、真上にあった照明を割ってしまってメガネの縁にガラスの破片が当たって危険な目に合いました。
上開きのバッグを使う場合は、ディジュリドゥを引き抜くのではなく、靴下を脱ぐようにバッグの方を下におろす使い方がおすすめです。日本の家は天井も高くないので、ディジュリドゥ・バッグは横開きが安全です。
すでに布バッグか薄手のバッグを利用の方は耐久性は高くありませんが、一番下にウレタンをしいて、プチプチに布テープを巻いたインナーケースを作ってから布バッグに入れるのがおすすめです。雨・乾燥・衝撃からディジュリドゥを守れます。
拳で叩いてもコンっていう音が鳴らないクッション性があれば、安心して楽器を運べます。車や徒歩での移動であっても、バッグが転倒する、手からずり落ちてボトムが地面に当たるなど不意の出来事がないとは言えません。ほんの一工夫で、気に入った楽器を長く使っていけるようにできます。次章では「ディジュリドゥ・ソフトインナーケース」の作り方を紹介します。
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