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好きなボードゲーム ソレニア

別の記事でもチラッと触れたが、改めて触れたくなったので触れていく。
「ソレニア」。お気に入りなゲームの一つ。決して有名なゲーム、とは言えないと思うけど、内容もしっかりしていて誰にでも勧められると思うので、多くの人に知ってほしい。果たして見てくれる人がいるかどうかはさておき。

概要

自転が止まり、昼と夜が別れてしまった惑星ソレニアを舞台とするゲーム。昼/夜の都市へ、それぞれが求める資源を届けるという使命を帯びたプレイヤー達。飛行船に乗り各地を巡り、上手く資源を獲得しながら、資源配達の使命を達成し、誰よりも活躍して勝利しよう...と言った感じ。勝利のための目標は分かりやすい。
昼と夜が別れた惑星が舞台、点在する昼/夜の浮遊都市、各資源を産出する浮遊生産島...ゲーム本筋とは関係ないが、一体どんな惑星で、そこの住民達はどんな暮らしをしているのだろうか。妄想に近いけど、どんな感じなのか思いを馳せるのも悪くなさそう。

データ

プレイ人数:1-4人
プレイ時間:30-60分程度
個人的に思う主要メカニクス:セットコレクション、カード配置

1人プレイもできるのが結構ありがたい。基本的なルールは多人数と変わらないため、割と違和感なく楽しめる。説明書に何点取れればスゴイ!と言った感じのことも書かれているので、スコアアタックとしての側面もある?
プレイ時間的には、中量級と言った感じ。ボードゲームをやり始めて間もない人が少し長いゲームをやる時にも丁度良さそう。慣れたプレイヤーでも軽すぎず重すぎずと言った感じで、万人向けの印象がある。
メカニクス的に、大事になりそうなのはその時々の判断力。最善と思える行動を選びたい。心理戦要素はほぼないと言って良さそう。運要素はあるが、それ程大きくない。戦略で十分補える。

ルール

対人戦のものを説明。
各プレイヤーは山札、プレイヤーボード(夏面/冬面は全員で同じ面を使用)を手元に置く。ボードタイル、飛行船を配置する。配達タイルを昼夜各3枚表にして置く。全員手札を3枚補充したら準備完了。
改良タイルを使用するルールでは、順番に改良タイルを選んで獲得して準備完了。
手番の流れ
手札から1枚選び、飛行船の周囲1マス、または自分が既に配置したカードの周囲1マスに置く。カードと置いた島の効果によって、資源を得たり、資源配達をしたり、飛行船を進ませたりの処理を行う。
得られる資源は石材、水、木材、小麦の4種類。夜の浮遊生産島からは石材と水が、昼の浮遊生産島からは木材と小麦が得やすい傾向がある。それぞれ、昼夜が逆の浮遊都市が足りないモノなので、昼の配達には石材、水が必要なことが多い。
全ての処理を終えたら、手札を1枚補充し次のプレイヤーの番へ。

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好きなポイント

世界観設定に良く合うギミック
ボードタイルに描かれている浮遊生産島、浮遊都市はとても美しく、厳しそうな惑星ソレニアの旅をワクワクさせるモノだと思う。しかし、ボードタイルの一番の魅力は、そのギミックだ。
0のカードをプレイして、飛行船を前進させる時、ボードタイルを移動させるのだが、このギミックが、「飛行船が惑星を旅している感」を強く感じさせる。

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0を出す

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飛行船を一つ進める

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最後尾のボードを取り、裏返して最前列へ

凝ったコンポーネント
各資源は木製で触り心地も良く、形も特徴的だ。特に水資源コマはぱっと見で水だと分かる色、形で非常に出来が良い。飛行船フィギュアも存在感がある。

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資源(左から木材、小麦、石材、水)コマ。カワイイ。ゲームの箱に入れる場所があるので、プレイ中も散らかりにくい優しい設計。

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カードも特徴的。真ん中に穴が空いている。各島に配置した時、得られる資源が穴から見えるようになっている。

戦略的な内容
資源はあまりたくさん持つことが出来ず、資源も大量獲得できることはなかなかないので、ファンシー、キャッチ―な見た目に反して、想像以上にシビアな、しかし穏やかなゲーム展開だと思う。派手さはやや欠けるかもしれないが、充実した内容だ。冬面、改良タイル使用だと、各プレイヤーで固有の能力があるので、また違う展開になるだろう。決して見た目だけでなく、内容もしっかりしている点が好きだ。

総評

世界観、コンポーネント、ゲーム性、どれをとっても高水準な優等生ボードゲーム。個人的に、見た目がワクワクするもの、ということはとても大きく、その一点で初心者経験者問わずお勧めしたくなる内容
ゲーム内容も、競い合いではあるが各々がやりたいことをやりやすい内容ーあまりバチバチするものではない穏やかな展開(惑星ソレニアの実情とは対照的だ)なので、誰もが楽しめるものになっていると思う。
慣れたプレイヤーは、冬面や拡張パネルを使用することで、より高度なゲームを楽しめるのも大きい。
初心者から経験者まで、本当に誰でも楽しめる内容のゲームなので、ぜひ手に取ってみてほしい。

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