Sipeed Maix Bitを使ってみた感想


はじめに

Maix Bitを使う前はPixy2.1を使用していましたが、機能が物足りなくなり、自分でプログラムを書くことができるAIカメラに興味があり使用し始めました。このシリーズについて詳しいわけではないので、機能を使いこなせていなかったり、間違った情報があるかもしれません。ご了承ください。

これは一体何なのか?

RISC-VマイコンのK210プロセッサーを搭載したAIを簡単に使えるマイコンボードです。マイコンボードだけでなくカメラ、LCDも付属しています。私はロボカップジュニアの競技でカメラを使った色認識をするために使用しています。他のMaixシリーズもありますが、Maix Bitはブレッドボードに直刺しできるので便利です。
性能などは以下の公式サイトを見てもらったらわかると思いますが、かなり高性能です。

wiki.sipeed.com

Sipeed Maix Bit

入手方法

多くのオンラインショップで売っていますが、送料とか合わせるとどこも大差はないですね。秋月はちょっと高いかなって感じです。私は信頼性のあるスイッチサイエンスで購入しました。

Seeed Stuido:Sipeed MAIX Bitセット LCD、カメラ付き - Seeed Studio
スイッチサイエンス:Sipeed Maix Bit — スイッチサイエンス
マルツオンライン:Sipeed Maix Bit SIPEED-MAIX-BIT Sipeed製|電子部品・半導体通販のマルツ
秋月電子Sipeed MAix Bit Suit (液晶・カメラ付): マイコン関連 秋月電子通商-電子部品・ネット通販

開発環境

カメラを使うのであれば公式が出しているMaixPy IDEがおすすめです。言語はMicroPythonで、OpenMV IDEベースで作られているので比較的情報量も多く使いやすいです。使い方などは後日別の記事を出そうかと考えています。

MaixPy IDEのサンプルプログラム動作中の写真

使用してみて感じたこと

私はロボカップジュニアで色認識をしたのでその感想を書きます。
基本的に満足していますが、いくつか気になる点もありました。

(良かった点)
・公式のサンプルプログラムが充実している。
・オーバークロックがプログラムで簡単にできる。(400Mhz→600MHz)
・他の同等製品と比べると値段が安い。
・カメラ(OV2640)とLCDが付属している。

(悪かった点)
・付属のカメラを使用した時のフレームレートが遅い(20fpsとか)
↑付属のOV2640から0V7740に変えたら30fpsくらいでた。画素を取得する範囲を狭くしたらもっとfpsが上がった。
・Arduinoなどに比べたら情報が少ない(ピン配置が公開されていないシリーズもある)

M1nの使用予定

ロボカップジュニアの2024シーズンはオープンリーグに出場するので、直径が180mm以下の制限となります。その中で4つのカメラを四方に載せる予定なのでかなり小さいサイズのカメラが必要となってきます。そこで、Sipeedの公式サイトを散歩しているとこんな商品を見つけました。

wiki.sipeed.com

なんと基板のサイズが20mm*25mmです。ほぼ500円玉と変わらないサイズです。

M1n

でも、色々調べていると
「情報が少なすぎる」
ピン配置を調べても、公式のデータシートに載っていませんでした。幸い個人の方が独自で調べてブログにまとめてくださっているので使えそうです。
また、現在M1nはAliExpressのSipeedストアのみの取り扱いのみかもしれないです。(昔は秋月で1450円で売っていたとか...)

参考文献

Sipeed Maixシリーズの選び方
MAIX
Sipeed M1nのブレークアウトボードのピン配置について - Qiita
Sipeed M1n (Maix Nano)とAquesTalkを組み合わせて、Tiny YOLOの物体検出結果を声でしゃべるカメラを作ってみた - Qiita

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