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自分で自分の機嫌を取るということ

私は以前、同僚から「顔が怖い」と言われたことがある。
その時は、夫が病気で体調の波に悩まされていて、仕事中もそのことで頭がいっぱいになり、気を抜くと表情にそれが現れてしまっていた。

当時は、心配をかけまいとまだ職場には夫の事は内緒にしていた。
「大丈夫ですか?少し休んだ方がいいんじゃないですか?変わりますよ。」
等と声をかけてくれる。
黙っていることが、逆に皆の不安を引き起こすことになってしまい、どうすればいいかと思案に暮れていた。

自ら周りに声をかけて大丈夫そうに見せる余裕はなく、とにかく周りの仕事がしやすいように、声をかけてもらうようにするしかなかったのだ。

表情の変化を相手に気づかせず、気を使わせない方法はないだろうか。

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そこで、思いついたのが「鼻歌」だった。

鼻歌を歌いながら機嫌が悪そうな人を私は見たことがないから、きっと皆もそう思ってくれるのではないだろうか。険しい表情をしていても、鼻歌を歌っていると親しみやすく感じられるのではないかと思った。

それから私は職場でハミングをするようになった。
特に、夫の具合が悪い日や上手くいかない日、心が落ち込んでいる日は意識して鼻歌を歌うようにした。

その結果、自分の感情は変わらないのに、周りからの心配の声が減り、自分の感情が周囲に伝わりにくくなっていった。

ただ、私のハミングは日を追う毎に多くなっていったのだけれど…

今では、心が沈んだときや周りの空気がぴりついている時に自然とハミングをするようになっている。
自分の表情は見えないが、周りから普通に声をかけられるので私には有効な方法なのでしょう。

あの時に必死で考えて、悩んでだした選択が今の私を救ってくれている。

あなたの機嫌の取り方はなんですか?
他にも試してみたい方法があれば、ぜひ教えてください。


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