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TL廃ROM専時代から6年
中学生の頃、TwitterやInstagramなどは友人間では全く普及せず、日常の生活の模様や心情の機微はすべてLINEのタイムラインに綴られた。
ともだちが100人ほどいた当時の私のタイムラインでも、多くの投稿が日々流れ、私を楽しませたと記憶している。
その中でも、「えある」と「ゆーだい」といういいね稼ぎアカウントの投稿はとても面白く、共感できたらスタンプ(お気に入りやいいねに近い)、面白かったらスタンプなど、多くの投稿が出回っていた。
血液型占いや「いい話」も横行していたが、文章はテンプレート化され、2ヶ月周期くらいで同じ話が出てきたり、投稿される画像は使いまわされてガビガビになっていた。
また、中学生卒業間際になる頃にはアフィリエイト広告の投稿でごった返し、あの頃のタイムラインではなくなってしまっていた。
現在も「えある」系のタイムラインプレイヤーが存在し、TwitterやInstagramが使えない小中学生からいいねを大量に回収していると風の噂で聞いた。もはや、いいねが欲しいというより、そこから繰り出されるアフィリエイト広告にアクセスさせるのが目的だろうと予想される。
年齢層の低いターゲットであれば、詐欺にハマる確率が高いとか、そういう狙いがあると私は読んでいる。
他にもあの頃のタイムラインには特殊な文化があった。
それが、バトンというものだ。
これは、どこかから回ってきたテンプレートをともだちが指名してまた、ともだちに広めるというもの。言っても分からなそうなのでこちらが画像。
広まり方はマルチ商法に類するものがある。
これが私のコミュニティに入ってきたときは、タイムラインがこれ一色になり、どうでもいい他人の個人情報で見たいアカウントの面白い投稿を見ることが難しくなり、当時はかなり腹が立った。
さらに、指名されるとこれをやらなくてはいけず、また他人を指名しなければならないという最悪な縛りまで付けられるので、本当にこれにいい思い出がない。
現在、私のタイムラインは閑散を極めている。
TwitterとInstagramの普及により、投稿者がいなくなったのだ。
そればかりではなく、LINEアプリの度重なるアップデートにより、LINEのUIがどんどん使いにくくなっている。
×の小さい広告で溢れ、ともだち欄は常に閉じられそこがLINEサービスのアイコンで埋め尽くされている。
それだけではない、タイムラインにだってフォローしていないアカウントのプロモーション投稿が見られるようになってしまった。
本来チャットと通話だけできれば良いアプリに、不要な機能が付きまくったお陰で、広告を出して収益を作らなければならなくなっているのだろう。
とはいえ、企業として利益を出さなければLINEも運営していけないという事実もあるわけで、一括で否定していい話でもないのは理解している。
要は、6年前のLINEを思い出すと、良いこともあったし悪いこともあったなということ。そして、あの頃普通だと思っていたことはもう憧れるレベルの使いやすさになってしまったということ。
中学生特有のタイムライン文化が絶滅した今、あの頃の使いやすいLINEに戻らないかな。
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