現世は生放送戦国時代
YouTubeを始め、インターネットの映像コンテンツは昔から根強い人気と影響力を持っている。
それも、時代によって形を変えてきていることもまた風情。
私の覚えている限り、
6年くらい前は
ネタに寄せたMADやvine、3分尺のおもしろ動画
が人気を博していたように思う。
今の人気YouTuberの黎明期にあたるこの時期は、テンポと爆発力が映像コンテンツを支えていた。
そこから2年ほど経過すると、
金、身体、知恵を使った動画が出始め、動画の尺もだんだん伸び、長いもので10分程度になり始める。
これは、一定数のファンが付き、タレント的な位置付けを手にした投稿者の多くが、より長い時間動画を楽しんでもらうために進化したと考えられている。
そしてさらに2年ほど経つと、
動画の尺が20分程度、ながら作業で動画を見る層が増え始める。
これは上記の理由に加え、視聴者が求めるのが「短くて面白い動画」から「長くてずっと見ていられるor付けていられる動画」に変わっていっていることを意味する。
そして現代、動画コンテンツは編集された1つの動画というコンテンツは完成形となり、代わりに生放送ブームが巻き起こる。
それは、「ながらYouTube」の定着と共に、数多の投稿者ジャンルと視聴者層が生み出した多彩なコンテンツが、かつてのテレビの放送に比類する1つの「エンタメとしてのインフラ」の位置を確立したという印象を色濃く反映している。
最近では、YouTubeやニコニコ動画、ニコ生の他に、mildomやshowroom、インスタライブなどで多くの生放送が行われている。
投稿者も、テレビで活躍しているタレントから、黎明期を支えたYouTuber、そして新時代の投稿ジャンルとして爆発的な人気を起こしているVtuber、声優や俳優などかなりのジャンルが生放送をしている。
私はおじいちゃんなので20分尺のおもしろ動画を愛し、昔のお笑いライブの映像や、音楽検索等でしかYouTubeを使わない人間だが、それでもmildomなどを見る機会が増えてきた。それくらい生放送は映像コンテンツ界に激震を与えている。
そして、生放送ブームにより投稿者同士の視聴者取り争いも激化、コンテンツに良い刺激を与えている。
世はまさに、生放送戦国時代。
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