解放、邂逅、解答、回廊
スケッチ課題の1日。今日はそのためにあらゆる準備をしてきた。
前日は士気を高め早寝し、今日は早起きしていつもより早く投稿。
家を出る前に大石昌良のUNIONを聴き、テンションとやる気をぶち上げる。
そして、午前の時間を使ってモノクロを描きあげた。
ここでもうすっかり集中のゾーンに入った私は、午後もペースを上げたままカラー絵の作画作業に入る。
気分はすっかりアニメーターだ。やっていることは全然違うが、色サンプルを描いた紙を机の上に無秩序に広げ、黙々と作業する様はスタジオジブリの作業場を彷彿とさせる。
環境とやる気が集中をさらに高めていく。
果物、スイーツが描き終わる頃にはすっかり夕方になっていた。
描いている間にも私の画力はグングン上昇した。一度描けば前回のクオリティなど簡単に超えていってしまう。
本番の紙に刻み付けられたマンゴスチンとカステラは納得の出来栄えだった。
やっと終わった。長い長い2日間が終わった。安堵の息を漏らす。
無事提出し帰ろうとすると、大学から最寄駅に向かうスクールバスが1時間以上来ないことが分かった。
時間の無駄遣いはしたくなかった。
せっかく早く終わらせたなら早く帰りたい。
友人とともに5kmの距離を早歩きで帰る。
小脇にコンビニで買った暴君ハバネロとジャスミン茶を携え、冬の山形を歩く。
交通ルールを守らない人が多い山形、幾度と車と衝突しそうになったり、自転車に煽られたりしながら駅に向かう。
道のりは下り。足はサクサク進むが、次第に乳酸が溜まっていくのを感じる。
長距離走をやっていたので特段疲れた感じはしなかったものの、友人の歩くペースの速さにうろたえる。
「早くない?」
「電車に間に合わせたいからね」
急ぎ足で歩くと、妙なことに気付いた。
山形、高級車が多いし、車屋さんも規模がでかい。
自動車大国と言われるように、車なしでは生活が難しい山形県。
ここでは車を持つことが当たり前なので、高級車がステータスになっているということなのだろう。
高級住宅街を歩くと、外車がたくさん停っていた。
駅に到着。
地元に帰るバスはもうすぐ来る。
スマホをいじって時間を潰していたらすぐきたので、一番後ろに座った。
リクライニングを最大に倒し、目を瞑ると、あっという間に寝落ちした。
目覚めると地元に到着していた。寝たおかげで体が軽い。
帰りにカードショップに寄った。自分へのご褒美に高額カードを一枚買って帰った。
明日は待ちに待った友人と遊ぶ日。カードに興味を持ってくれた友人に楽しんでもらえるよう、全力でおもてなしだ。
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