見出し画像

「臨場の麻呂ブロコ」2021年11月26日の日記

バーバパパの新作、「堪能させ賜ふ其方の体」の感想を書く俺の日記。

古典文学の王道、有名な部分をアレンジしながら現代語に織り交ぜて付けられたシナリオと、下半身が裸の代官。

異形(ブラブラしてる首+人面うさぎ?)
そして、もののけっぽいチャラ男みたいな人間との男同士の突然の恋。

基本的に言葉は意味不明なのでフィーリングだ。

最後に一曲。タイトルは「歌を詠みて遊ばせ賜ばせ給ふて然り」だ。

とりあえず歌詞を文字に起こして意味を考えてみる。


ひむがしのそんぎむほりけふ

君(きみ)のことを思(おも)ふだらふ

新(あたら)しいむばさげなむ

暮(く)れ顰(ひそ)めつてむてむ

実(げ)にありて空(むべ)にがつても

其方(そち)もいつ何(なん)ぞ逢瀬(ランデブー)

ゆめつるるめねぎまつてふ

それでも僕(ぼく)なら

あなあなるをなんでふいひけて

付(つ)き付(つ)きあらてにし様様(ようよう)に

転(うたて)明(あ)くる日迄(ひまで)

ゑきことぐはしとぞなむことを



…なんもわかんねえよ。


終始、ゑ非子(読みはエピシ、主人公)の目がラリっているのこの動画。

とにかくキャラクターの性格や、世界観が掴めない動画である。

ただ、中毒性がぶち壊れているのがまた特徴。あと、窓辺ドロップスの乱用が功を奏し、バーバパパ節をさらに強くしている。とりあえず、初心者にオススメしたい動画。

古典という共通の話題と、現代語を織り交ぜたセリフと描写がかなり面白いので最高である。

CGに関していうと、かなり動きがヌルヌルしていてやばい。

グレースケールの映像に不似合いなヌルヌルアニメーションと、それにさらに不似合いなテクノ音楽。

それに意味不明の歌詞という要素が掛け合わされているのだから、もう最高である。

映像としてはイデオロギーよりも砂のアニメのやつに若干近い様な気もするが、技術の進歩が目まぐるしく、全く別の作品に見えるので、その成長がかなり面白い。

前回の「壊れてしまいました」の妖艶かつ残酷な日常描写と美麗なCGアニメーションと比較すると、いい意味で低俗だし、ハズしてきたなと感動した。

そして、最後の疑問は「だれが喋ってるんだこの動画」という話。

バーバパパの声は初期の動画で聴くことができるが、なんか声質違くない?と思わされた。

というのも、最近の動画でもパパ自身の吹き替えが行われているのだが、左翼教育番組然り、にょーり君然りボイスチェンジャーが使われているとはいえ一応バーバパパとは判別可能な声をしているのだ。

それに比べると最近の「壊れてしまいました」や今回の「堪能させ賜ふ其方の体」は誰が吹替しているのか、どんな技術でボイスロイドが充てられているのか全くもって不明なのだ。(「壊れてしまいました」のボーカルはAIめろうという歌声合成ソフトだそうです。きりたんみたいな感じか。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?