モノクロイラストの描き方紹介
今回、たまたま絵を描く過程が見つかったので、自分なりのモノクロイラストの書き方を紹介しようと思う。
まず、完成品がこんな感じ。
これは高校の後輩に頼まれて描くことになった部活動紹介ページ用の絵だ。
これをどのようにして書いたのかを解説。
使用したソフトはclipstudio paint proで、機材は液晶ペンタブレットcintiq16で描いている。
まず、モノクロ設定の正方形の用紙を用意。
そして、レイヤー1にあたり、下書きを描いていく。
レイヤー2を追加し、レイヤー1の透明度を50%に変更。
そして、もうペン入れ。これが時間短縮になる。
モノクロは線の緩急が太さのみなので、濃さを意識せずに描けるのが強み。
ここで、ペン入れの様子。
ベタ塗りはペン入れのレイヤーでやってしまう。こうすることで、ホワイトを入れたり消したりするとき、都合が良くなる。
ペン入れしながら気に入らないところを修正して納得できる線画になるまで試行錯誤する。
終わったら、トーン貼り。
トーン用のレイヤーを作って塗りつぶしツールで塗ったり、ペンツールで描き込んでいく。
ここで大事なのが、どこまで影にするかと、どれだけトーンの種類を少なく表現するかだ。
トーンの種類を減らすだけでかなりの時短ができる。
服の影を描く場合はペンツールと消しゴムを使ってできるだけ違和感のないように影を描いていく。
ここでうまく立体感を出さないとモノクロ特有の平面的な印象になってしまうので、ここを一番丁寧に作業する。
終わったら背景を書き込んでいく。
今回は書き文字だが、建物やモブを描く場合もあるので補足。
人物の配置を意識して描き込みすぎず、細い線で奥行きを意識して描くと良い。
時短テクとして素材を駆使する方法もあるが、絵柄によっては違和感が出たり、キャラと背景で微妙にパースがずれたりすることがあるので注意。
背景を書いたら背景レイヤーを透明度50%にして重なった部分を消していく。
ここは消しゴムツールで背景自体を消すか、一枚レイヤーを作って白で描いて消すかを選択することになる。
今回はレイヤーを一枚作って白で描いて消した。
ここまできたら微調整。絵をぱっとみて違和感がないかを確認して、あったら手直し。
ちょくちょく別名で保存しておくと、いろいろ見比べながら投稿、納品する作品を吟味できるので推奨。
今回は無償依頼だったのでここから凝った加工や深い調整はせず終了。
やはり、モノクロは線画が命なので、線画に集中を割くのが一番。
今回紹介した方法では線画を書くのが苦手な人にはキツいと思うので、下書きレイヤーを一枚作っておくことをお勧めしようかな。
と、いうわけでモノクロのイラストの書き方を紹介してみましたが、もしわからないことがあったら遠慮なくコメントください。持ちうる知識全てを使ってアドバイスさせてもらいます。
あくまで一例。みんながこうやっているわけではないので「こういうやり方もあるのか」程度に。
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