醤油を買った

我が家は醤油を父の実家のあった福岡から買っている。祖父母が使っていた醤油で、地元では流通しているものなのだが、Amazonでも楽天でも見かけないので電話かけて買うことにしている。
最初の二、三回は「じゃお願いしまーす」って感じて売ってもらってたしそれでよかったんだけど、この間おかみさんと話をしてて、「どこでうちの醤油のことを知ったんですか?」ということを聞かれた。今まで言ってなかったか?初めて買った時言った気もするんだが。
祖母の話をすると、おかみさんは「皆まで言うな」って感じになって色々教えてくれた。なんか地域親族レベルで情報抱えていて、孫の自分に祖母がどんなことをしていたかということを教えてくれた。
祖母が亡くなってもう十数年間経つというのに詳しく教えてくれるこのお婆さんは何者なのだ…という驚きを覚えつつ、欲しい醤油を頼んだ。

田舎というものからだいぶ離れて暮らしているけれど、地元の人は本当に良くも悪くも人を知っているのだなと思った。父の田舎は限界集落というほどではないが、醤油屋とは6〜7kmぐらい離れていて、首都圏の感覚だと隣の、ほぼ知らない街といってもいいぐらいなのだが、店と客という間柄なのかよく知っていた。

地元に根を下ろすということはそういうことなのだなと思った。で、届いた荷物を開けたら違う醤油が届いた。

また、電話しなきゃなあ。

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