見出し画像

バレエ中の怪我(泣)第5中足骨骨折①~2006年4月29日

怪我をしたときのことを書こうと思う。

それは、2006年4月29日。

何故そんなに鮮明に日付を覚えているかと言うと、
祝日で病院が休みだったからだ。

そう、バレエのレッスン中に怪我をした。

その頃は今の所と違う教室に通っていて
何かの理由で、祝日だけどレッスンが有った。


7月半ばの発表会に向けて、踊りの稽古をしていた。
演目は『白鳥の湖』第3幕の『ルスカヤ』
ロシアの踊りで、手首にスカーフを巻いて踊る、
発表会で大人が踊る定番的な演目だ。

最初、ゆっくりとした曲調で、途中からアップテンポになる。
大人の私達はアップアップしながら必死で踊るわけだ。
その、ラストの大盛り上がりの直前のステップで
足がもつれ、軽くジャンプして、足裏で無く、
左の足の甲で着地した。

何が起きたかわからなかった。

たぶん、ブチって音がした気がする。
痛い、と言うより衝撃が有ってすぐ痺れた。
全く、左足を床に着けなくなった。

すぐに回りの友達や先生に異常を伝え、
ひとりの友達が『あーっ』と指さすので見たら、
左足の小指の元あたりが腫れ上がり青くなっていた。

それから、氷を持って来て冷やしてくれたり
何処の病院に行こうか、調べてくれたり、
散々いろんな人の世話になるものの
私の頭の中は
『発表会に間に合うだろうか!?』の心配ばかりがグルグル回っている。

祝日なので、休日当番医に行こうか、とAさんが言うと
ご主人がお医者様のIさんが、『私が連絡するから』と言って
大きなH病院に電話して話をつけてくれた。

友達に車で、H病院に連れてきてもらったものの、
駐車場から、スリッパのままで、
必死のケンケン。
人間、必死になると何でも出来るもんだ。
こけそうになりながら、『ここでこけたらもっと大怪我になる』
と、かなりの距離を、友達に助けを借りながらケンケンした。

さて、やっと診察。
最初診てくれたお医者様はどうやら整形外科じゃないみたい。
レントゲンを撮るも、
『ウーン』と、よくわからないみたい。
『バレーしてたんですね?』
『あ、踊りの方のバレエです』
と、バレエやってると良くあるある会話。
何だか頼りないなあ、と思っていると
やっと整形外科のお医者様が現れた。

診察すると、もう一度レントゲンを撮って来るように言われた。
えええー?今、撮ったじゃんかよ~
レントゲン撮るだけでも痛いんだよ~
と思ったものの、しょうがない。
どうやら、肝心なところが写ってないらしいのだ。
病院内では車いす移動なので、
もうケンケンはしなかった。

そして、2回目のレントゲン写真を見た先生は
『あ、折れてますね』


ガーン……。




もう死語なのかな?
でも、まさに『ガーン』状態だった。
骨折とは夢にも思わず、捻挫だとばかり思いこんでいたのだ。

人生初の骨折。

第5中足骨骨折。
下駄をはいて足首を捻ると折れやすく、下駄骨折とも呼ばれる。
サッカー選手が良く怪我するのもこれだ。

私が真っ先に尋ねたのは
『7月半ば発表会だけど、間に合いますか?』
だった。
先生は首を捻り、
『うーん、ギプスは取れるだろうけど、その後どのくらい回復するかはわからない』と。
『えええええええ~~!?』


私は怪我した足だけでなく、真っ青な顔になった。
                     
                         (続く)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?