見出し画像

冬キャンの魅力


「いらっしゃい」

「どもども〜。いやぁ、しかし寒いね〜」

「年明け前までが暖かかったから、なんだか余計に寒く感じますね」

「ホントに、ホントに」

「こんな冬にキャンプなんてやったら死んじゃいますかね〜?」

「そんなことないよ、準備さえちゃんとやったら全然問題ないよ」
「虫が少ない冬の時期は、女子にも人気あるくらいだよ」

「実はこの間バイクの免許取った姪っ子がやってみたいって言ってて」

「バイクか〜。そしたらまずは場所選びだな」

「場所ですか?」

「そう。バイクで行くことを考えると、
道路が凍るような深い山岳地帯は無理でしょ」
「それにね、最低気温がマイナスになりにくいところを選ぶことが大事なんだ。
特に初心者はね」

「へぇ〜、それは気がつきませんでした」

「装備に関してとても大きな差が出るんだよ。
積載量の少ないバイクはあまりたくさんの荷物を持って行けないから、
そういう意味でもなるべく暖かい場所を選んだほうがいいんだ」

「なるほど〜。寒いところは荷物も必然的に多くなる。
事前にキャンプ地の気温、調べていかないといけないんですね」

「一般的に海が近くにある場所は最低気温が高めの傾向があるけど、
海の近くは風が強いってこともあるから注意が必要だね」

「冬キャンに必要なものってどんなものがありますか?」

「冬キャンはなんと言っても保温をどうするか?この一点に尽きる。
持っていける荷物の量にもよるけど、冬用のシュラフなんかは必須だろうね。
ストーブを使うなら、ちゃんと換気が出来るテントや一酸化炭素中毒警報器
なんかも欲しい。今はさ、モバイルバッテリーで動く電熱系の毛布やベスト、
寝袋なんかもあるから、それらを上手に使うと寒さを凌げる」

「昔と違って、その辺はホントに色々便利なものがありますもんね〜」

「そうなんだ。特に体温は地面から熱を奪われるから、グランドシートや
フロアマットなんかを敷いて、直接地面に触れないようにすることを心がけるといいね」

「冬キャンなんか、よくやってたんですか?」

「昔はね〜。冬は空気が澄んでるから、星空が本当にキレイなんだ。
感動して涙が出るくらいだよ。それを見れただけでも来た甲斐があったって
思えるんだ。確かに寒いことは寒いんだけどね〜 笑」

「素敵です!」

「まぁ、とにかく冬キャンは無理をしないこと。
寒すぎると思ったら、途中でも中断する勇気を持ってもらいたいね。
判断一つで最悪な状況にもなりうる訳だからさ、冬のキャンプは」

「帰る勇気、戻る勇気、安全第一なんですね」

「バイクの旅ってさ、たとえキャンプなんかしなくても柔軟な判断が絶対に重要!ヤバいかなと思っても止まるの躊躇して、そのまま進めてしまいがちなんだよ」

「よく言っておきます」

「バイクもキャンプも経験を積むこと。
どんなことでもさ、それをたくさん経験することが、上手にやれるようになる
唯一の方法なんだ」

「そうですね!コーヒー入りましたよ」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?