実家の思想危機

実家に帰ったら、高齢の親が見てるYou Tubeが偏ったものに汚染されてた


という書き込みをネットでみて、もしやと思って実家に帰って確認してみると、まさにうちもそうだった。

ご丁寧にテレビ画面に映してるYou Tube(たぶん)右寄りの出演者たちが、「公金チューチューシステム(?)」などと言ってるのを親が喜んで観てるのを見て、暗澹たる気持ちになった。

なんだろう、この下品な表現は。
社会人同士の敬意もないのか。

おそらく私より圧倒的な学も地位もある人たちの発言に言いようのない嫌悪感を感じた。それに何もおもわない親にも軽く幻滅した。

当然ながら、ありもしない不安をあおって、政策に絡めてお金をもらうのは反対。不正は良くないし、厳罰に処しても良いと思ってる。
言ってる内容に反対してるわけでもない。
でも、不正をした訳じゃないなら、そんな揶揄されることでもないし、不正だったらその事実を述べたらいい。
そして、しばらく一緒に観てたけど、極端に一部を取り出し、あげつらってるのをみて悲しくなった。
叩かれてる人のことはちょっとしか知らないけど、ありもしない不安をあおってた訳じゃなく、事実を伝えてたし、事実ではない自分の心情が変わることは普通にあると思った。

たまらず、
「お父さんは大学も出て、教養もあって(この辺、ヨイショしとこうと思った)、たくさん人も育てたのに、そんな単語(チューチューシステム?)を嬉々として口にするのは恥ずかしい」
「この人たちだって、特定の人を不必要に貶めて、お金を稼いでるじゃない」
と言ったら黙ってしまったけど。

人前では言わないから良いと母はかばったけれど、無自覚に自分を貶めるような発言をしてることが怖い。
あくまでこれは、私の価値観に基づく感覚で、それが必ずしも正しいことでもないとは思う。
けど、やっぱり恥ずかしいと思った。
私だったら、こんな表現する人とは距離を取る。

You Tubeのおすすめとか、履歴を浄化しなくては…!!と使命感にかられ、親の目をぬすみ、
ミニチュアダックスの子犬の動画
山田五郎オトナの教養講座
を流し、偏りを薄めようと試みた。

次の日も偏ったYou Tube観てて、無駄だと悟ったけど。

もっと子犬の動画を流しとこう。

他者と交流のある母はまだ良い。
きっと自然にいろんな面で気づくことがあると思う。
父は友人おらず、他人と会わず、趣味はクロスワードパズル。
世界が狭いにもほどがあるけど、ほんとは、家からでなくても、芸術や趣味は人生を豊かにしてくれるはずなんだけど。

オトナの教養講座も、父が興味ありそうな、日本の歴史にも関わることだったんだけどなぁ。

ほっといても実害はないと思うけど…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?