見出し画像

ペヨーテサボテン:精神世界の聖地を旅する《メキシコ/ウィリクタ》

自分の精神の不安定さを自覚している人の多くが精神世界を知りたがります。
大昔から人間が「神」の存在として見えない力や目に見えない世界を覗こう、繋がろうと努力をしてきました。

* ウィチョール族の儀式の地を覗く *

メキシコ:サンルイポトシから→マテワラ→レアルデカトルセ
とバスを乗り継いで、さらにレアルデカトルセの村の中に行く為にはトンネルを抜けなければならず、トンネル入り口にて、小型バスに乗り換え。

サンルイポトシからマテワラ間は通常ならば2時間半から3時間で着けるはずが、主要道路が1本しかないところに大事故(30台以上の玉突き)が発生し、昼11時に出発してマテワラに着いたのが18時。なんとかマテワラ発レアルデカトルセ行き最終バスに間に合って、村に到着したのは夜の9時‥。

こんなとこまで来たと嬉しくなってgoogle mapをスクリーンショット


夜、到着したから朝になるまで街全体の様子が分からず。
右手の大きなアスパラガスのような植物はアガベの花茎です。



マテワラからレアルデカトルセのバスに乗り換えるとき、どこの国の人かな?若いお兄さんが嬉しそうに「僕もレアルデカトルセに行くよ。」と話しかけ寄ってきて、こうやってバックパッカーは旅で知り合い友達を作っていくんだな、と客観。

翌朝、村で馬ガイドの人を探してウィチョール族が年に一度儀式を行う場所まで案内を依頼。

馬に乗って1時間ちょっと、更にそこから馬では登れないので、降りてトレッキング。
ウィチョール族は幻覚作用のあるペヨーテサボテンを使用し覚醒し物事を判断する部族で、そのペヨーテを求めて世界各地から人がやってきます。

マテワラで嬉しそうに声を掛けてきたあのお兄さんは同じバスから降りた後ヒッピー宿的なドミトリーに入って行き、そこで同じ目的仲間を見つけたようで、山道以外の地を3人組で下を向いて歩いていました。おそらくペヨーテを探しているのです。それを見つけたガイドの人は「そんなところから降りてこい!」と注意しますが、距離があるので聞く耳を持たない彼ら達。
ペヨーテ見つかるといいね、お兄さん…。山から更に遠いウィリクタという平野(砂漠)にまで足を伸ばさないと自生していない、という情報も。

サボテンとソテツの世界


ペヨーテを食べずとも標高は3000m近く、
酸素は薄いし、周りに広がる椰子(ソテツかな?)がびっしりと生えた山肌は緑と黄色と強い光の生み出す陰影で景色自体がサイケデリックで、目がチカチカします。
土地自体が既にそんなパワーを宿している様。標高が高いのはそれだけで宇宙が近く、〝神がかった意識〟に入りやすいのも理解できます。

標高が高い為、空気が薄く、更に乾燥し日光も強力で、見える景色がクリアでビビット



ウィチョール族の生み出すビーズアートを見ていると、オーストラリアのアボリジニのアートとリンクするのですが、事故で高次機能障害を負ったディジュリドゥ奏者のGOMAさんの描くアートともリンクします。脳の欠損(つまりは一部の脳の死)による高次機能障害の見せる世界は通常とは異なる世界で、死の直前に低酸素の状態の人が苦しまずにいられるのは同じ状態だからだそう。


ビーズ一粒一粒を手作業で陶器に貼り付けていきます。色使いも然る事ながら作業工程の集中力も神懸かり的。脳の状態を知りたい。凡人が根気だけで到達できる世界ではないクオリティ
ウィチョール族の色鮮やかなビーズアクセサリー
地球ではない別の惑星の景色のようにも思えました


生と死の境界線を儀式によって超えて生きる智慧を得る。音楽によってトランス状態になり覚醒する。瞑想や食事療法。溢れる状態から厳選した状態に敢えて身を置くことで見えてくる世界。知識だけでは実感しなければ体得できない智慧。昔から人々が行なって来た覚醒方法は生きていくうちにぼやけてしまった感覚を取り戻す必要な行為だとウィチョールの聖地は語っている様でした。

儀式の小屋
巡礼: 日常的な生活空間を一時的に離れ宗教の聖地や聖域に参詣し聖なるものにより接近しようとする宗教的行動

wirikuta: sacred to the wixárika (huichol) indians
ペヨーテを使い 神と対話する

撮影:はと


小屋の中

撮影:はと


祭壇の中心[niérika]

esper
Extra-sensory perception
(ESP)

超感覚的知覚 

人間の知覚以外の力
常人にはない力をもつ人間

テレパシー、予知、透視、千里眼

神通力 
六神通(サンスクリット語 अभिज्ञा\  )

五感や論理的な類推などの通常の知覚を用いずに、外界に関する情報を得る能力

現代社会で動物としてボヤけてしまった感覚。汚染された空気や水、科学的にいじられ自然から遠のいた食品、電磁波や便利になりすぎた生活。自然から離れ人工的な社会になればなるほど宇宙の叡智から遠ざかっていく。

人々の信仰や崇拝 祈りの形を見た時
神は人の身体の内に存在するのだと理解する

撮影:はと
wirikuta mexico

現代人の鈍り生気のない腑抜けた状態から、あらゆる方法を学び直し身体の毒素を抜き、身体の機能を回復させ本当の心身の健康を取り戻す為に自分にできる小さな事からはじめたい。

まず、アルコールを摂らないこと。
添加物の入った食品を食べないこと。
砂糖の意識の操作力を感じとる感覚を取り戻すこと。
都会の孤立した生活を危険だと感じること。
睡眠時のWi-Fiを切る。
スマートフォンの画面を見る時間を減らす。
身体の凝り固まった箇所をほぐす為の運動。
凝り固まった身体の部分を作り出している原因の解明。
時に大地に触れること。
きちんと夜眠ること。

身体機能の回復は直感力の向上につながります。
それは宇宙と繋がることと同意義です。
不健康な現代人が幻覚作用のある物に頼ったところで本当の宇宙の叡智は手に入れられないでしょう。一時的に繋がったところで汚染された世界に戻るだけ。
本質的な改善は根本的な改善方法を手に入れなければ手に入れられないのです。

ペヨーテを扱うウィチョール族も近年では白人社会に毒され病んでしまったから取り戻す為に使うと語る
そう語るウィチョールの男性の腕にはアップルウォッチが巻かれていた


日常でボヤけた頭の私が時々クリアになったと感じられるのは瞑想や食事の制限、ダンスで心と身体が繋がった時です。

スピリチュアルな世界をオカルトや洗脳、ドラッグの世界として見るのではなく、人間本来の持つ能力の一つとして当たり前の存在として向き合っていたい。心身の健康としてどちらか一方に偏るのではなくバランスを持って。
どちらか一方だけが機能している、どちらか一方が機能不全なのは病んでいるからです。

病んだ地球に住む人々。共に病まないよう少しずつ、自分にできる小さなことから、改善したい。

サボテンの実の赤い色素
:ベタレイン色素

アルツハイマー病による認知症の原因の一つ、アミロイドβ(Aβ)ペプチドの凝集を阻害し、脳内に沈着・蓄積することを予防すると、

石川県公立大学法人 石川県立大学
国立大学法人 北陸先端科学技術大学院大学
が2022年に発表している

自然はクリアな脳でいなさいと手助けしてくれている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?