🇺🇸アメリカ、ワシントン州で携帯基地局建設と闘う夫妻

アメリカのニュースサイトthe defenderからの2024年3月21日のニュース　日本語写し

要約:基地局予定地の隣に暮らす夫妻が
ワシントン州ワラワラ市に建設を却下されたアメリカ最大電話会社AT&Tがワラワラ市を訴え、その裁判に反対側として夫妻が裁判介入して《電磁波の害＝携帯会社》と闘っているニュース

https://childrenshealthdefense.org/defender/barbara-knudson-walla-walla-att-cell-tower-lawsuit/

『携帯電話の電波塔がペースメーカーを混乱させる可能性を懸念した夫婦がAT&T訴訟に介入する権利を獲得』

AT&Tがワシントン州ワラワラ市に対して起こした連邦訴訟で、バーバラ・クヌドソン氏とエベレット・クヌドソン氏は、教会の裏に高さ65フィートの携帯電話塔を建設するというテレコム大手の申請を市当局が拒否した後、介入する権利を獲得した。

ワシントン州ワラワラ市の住民2人は、AT&Tが教会の裏に高さ65フィートの携帯電話塔を建設するという通信大手の申請を却下したことを受けて、AT & Tがワラワラに対して連邦裁判所に起こした訴訟に介入する権利を獲得した。

ワラワラ市当局者は、AT&Tの申請は市の条例に定められた要件を満たしていないと述べた。また、携帯電話塔は火災の危険性があり、住宅街にはふさわしくないと有権者から聞いているとも述べた。

建設請負業者を退職したバーバラ・クヌドソン氏と、元 CEO で電気会社のオーナーである夫のエベレット氏は、 AT&T が塔の建設を計画しているブルー マウンテン コミュニティ教会の隣に土地を所有しています。

クヌドソン夫妻は、AT&Tがタワーを建設すれば、タワーから発せられる高周波（RF）放射線が彼らの健康、特にエベレットの健康を危険にさらすため、38年間住んだ家を離れることを余儀なくされるだろうと語った。

78 歳のエベレットさんは 10 年前に心臓発作と脳卒中を起こし、重度の心不全と不整脈が残り、再び脳卒中を起こす危険性がありました。

彼は現在、ペースメーカーに 100% 依存しています。RF 放射線はペースメーカーに干渉する可能性があるため、RF 放射線への曝露を制限しているとBarbara 氏はThe Defenderに語った。

「私の夫は電気請負業者で、これらの構造とそこから放出されるものを理解しています。何らかの理由でペースメーカーが失調すると、心拍がなくなり、数分以内に死亡します。」と彼女は言いました。

エベレットさんの状況は生命を脅かす可能性があります。しかし、1996 年の電気通信法を含む連邦法により、地方自治体は、プロジェクトが RF 放射に関する連邦通信委員会の規則に準拠している限り、提案されている無線プロジェクトの健康への影響を含む RF 放射の環境への影響を考慮することを禁じられています。

言い換えれば、クヌドソン夫妻は、タワーがエベレットさんの健康を危険にさらしたり、環境に悪影響を及ぼしたりするという主張に基づいてAT&Tを相手取って訴訟を起こすことはできないということだ。そこで彼らは、AT&Tによる基地局の建設を阻止するために、提案されている基地局が火災の危険性をどのようにもたらすかなど、他の法的議論を利用している。

この訴訟でワラワラの代理人を務めるティモシー・ドナルドソン弁護士は、事件への介入を求めるクヌドソン夫妻の申し立てを支持する宣誓供述書を連邦地方判事スタンリー・A・バスティアンに提出した。クヌドソン夫妻を訴訟から遠ざけるよう裁判所に求めたAT&Tの申し立てにもかかわらず、バスティアン判事は今月初め、この申し立てを認めた。

この訴訟は11 月 12 日に裁判にかけられる。

AT&Tは裁判所に対し、宣言的および差し止めによる救済を求めた。つまり、通信大手は裁判官に対し、AT&Tのタワー建設計画を妨害することはできないと市に伝えることを望んでいるということだ。

AT&T は、 1996 年の電気通信法では、「先進的で信頼性の高い無線サービスの普及を促進するという全国的な目標」を理由に、地方自治体がそのような無線プロジェクトを阻止することは認められていないと主張している。

市は、電波塔に対する無線会社の申請は市の規定を満たしていないと主張している。

ブルーマウンテンコミュニティ教会に宛てた書簡の中で、クヌドソン一家は、裏庭の芝生の上に建つ可能性のあるタワーからの高周波放射が年中無休で浴びせられることへの懸念を説明した。

バーバラ氏によると、教会は敷地を借りているだけで、そこに置かれているものについては責任を負わないと述べた。

AT&Tが芝生の使用料として教会にいくらの金額を提供しているかは公には知られていない、と彼女は付け加えた。

携帯電話の塔は旅館の宿泊客や保育園の子供たちに影響を与える

クヌドソン夫妻が懸念しているのは、携帯電話の塔によって健康が損なわれることだけではない。教会は約 100 人の子供たちを受け入れるデイケアを運営しています。その遊び場は塔から約200フィートのところにあるだろう。

「これらの子供たちの多くは州のクーポンを取得していますが、それを受け入れる保育園はほとんどありません。そのため、母親たちは、RF放射線被ばくが子供の発達と健康にどのような影響を与えるかについて懸念を抱いていても、子供たちを保育園に送り続けなければなりません。」

バーバラとエベレットは、タワー予定地から 150 フィート以内の場所で、ヴィンテージのファームハウス ベッド アンド ブレックファスト、イン アット ブラックベリー クリークも経営しています。

バーバラ氏は、AT&Tの思い通りになれば、イン・アット・ブラックベリー・クリークは閉鎖されると述べ、宿泊客の多くがガンや心臓病と闘っていると指摘した。

「私たちの宿は街の真ん中にある田舎にいるようなので、リラックスした雰囲気と庭園が彼らを惹きつけるのかもしれません」とバーバラさんは言いました。「安全な環境を信頼しているのにそれが得られない人々を、私たちは誠意を持って受け入れることはできません。」

小川のある牧草地、ブラックベリーの林、そしてシカ、野生の七面鳥、アオサギ、タカ、そして多くの鳴き鳥などの野生動物が生息するこの旅館の環境は、もしその隣に巨大な電波塔が建つとしたら、永久に変わってしまうだろう。

この旅館は、9 月 11 日以降の経済混乱、2008 年の市場低迷、新型コロナウイルス感染症を生き延びました。「今、携帯電話の塔が私たちの上に迫っています」と彼女は言いました。「我々は戦いますが、これはまさに数十億ドル規模の大企業との戦いです。しかし、我々が彼らと戦わなければ、携帯電話の基地局は確実に崩壊するだろう。」

「巨大な緑色の便器ブラシのようなもの」

クヌドソン夫妻の訴訟への介入は、ブルーマウンテン・コミュニティ教会の敷地にタワーを建設するための通信大手の条件付き使用許可申請（2022年11月7日に提出）をめぐるAT&Tとワラワラの間の法廷闘争の最新の展開である。

AT&T の計画を初めて聞いたワラワラの住民は、タワーが環境、健康、資産価値に及ぼす可能性のある影響について、自分たちや他の人たちを教育するためにすぐに行動を起こしました。

「私たちは1年かけて月に2回市議会に出席し、この件について話し合った」とバーバラさんは語った。「私たちはすぐに、タワーの建設では健康と安全は考慮されないと言われました。」

ワラワラ組合報の報道によると、2023年9月21日の公聴会では十数人の住民が基地建設に反対し、携帯電話塔は自然林に覆われた近隣地域にとって歓迎されないランドマークになると述べた。

2023年11月、ワシントン州の土地使用許可申請を決定するために雇われた専門家である市の審理官は、同社がタワーの他の候補地を適切に探していなかったとして、 AT&Tの申請を却下した。

聴聞審査官はまた、タワーを松の木に見せかけることを目的としたAT&Tの提案した「ステルス」設計にも​​反対した。「周囲の環境に溶け込む自然の木とは思えない」と彼は書いている。

バーバラも同意した。「既存の森林限界を35フィート超える巨大な緑の便器の刷毛のように、森林限界を超えてそびえ立つでしょう。そして連邦法により、1年以内にさらに20フィートまで成長する可能性があります。」と彼女は言いました。

ブルー マウンテン コミュニティ教会は、土地の別の一部を開発業者に売却しました。開発業者は、建設予定のタワーに隣接する住宅開発を設計しました。教会は開発者に対し、提案されている塔のために敷地の別の一部をAT&Tにリースしたことを伝えなかった。

袋小路の端にある住宅の上に携帯電話の塔がそびえ立っていると、すべてではないにしても、一部の敷地が売れなくなる可能性がある、とバーバラ氏は語った。「現在、不動産取引における重大な事実の不正隠蔽を理由に訴訟が起こされており、その結果を待っている。」

タワーは火災の危険をもたらす

Barbara 氏によると、AT&T が提案した携帯電話塔は大きな火災の危険を引き起こすでしょう。

「この地域では15年前にすでに火災が発生しており、森林限界の一部が焼け、この塔が建つ場所の横と後ろを走っている主送電線が切れました。」

断線した電線により、300フィート以上離れた木々が燃え上がった、と彼女は語った。

タワーの建設予定地は、教会と保育園、既存住宅、住宅開発計画によって四方を囲まれています。「停電にはかなりの時間がかかり、最も近い消火栓は800フィート以上離れています」とバーバラさんは言う。

懸念を抱いた住民らは1年以上にわたり、毎週日曜日に教会の前で「子供たちの上に電波塔を設置しない」などの文言を書いた看板を掲げてピケ活動を続けてきた。バーバラ氏によると、彼らは11月12日の裁判までこの件を続けるつもりだという。

健康や環境についてはどうですか？

バーバラさんは、AT&T のような無線プロバイダーが、自分たちの行動が人々の健康や環境にどのような影響を与えるかについて、一切の責任を否定していることを憂慮していると感じました。

「このすべてにおける重大な危険信号は、この申請では健康と環境を考慮することはできないと述べている連邦法を引用したAT&Tの申請書の声明です。」と彼女は述べた。

言い換えれば、都市は「この基地局は人々の健康と環境に害を及ぼす」という主張を法的に利用して無線アプリケーションを否定することはできない。

バーバラさんの見解では、その法律は変える必要があるという。

健康と環境は、優れた建築プロジェクトの「基礎」です。「彼らを排除し、携帯電話会社を責任から守ることにより、これらの会社は暴走し、これらの電波塔の近くにいる人々に同情や関心を示さなくなりました」と彼女は述べた。

これはどの企業にとっても堅実な事業計画とは程遠いものであり、「他人に危害を与えることを平気で許すというのは、明らかに良い習慣ではありません」と彼女は言う。

この訴訟のAT&T弁護士は、The Defenderのコメント要請に応じなかった。

ワラワラ市のドナルドソン市検事も、ザ・ディフェンダーのコメント要請に応じなかった。

スザンヌ・バーディック博士
アイオワ州フェアフィールドに拠点を置く『ディフェンダー』の記者兼研究者