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生活の建築知識.92

おはようございます。

みなさまの家に照明器具を操作するためのスイッチが壁面に付いていることでしょう。
最近の照明器具はリモコン操作やスマホ操作も可能なものがあるため、あまり操作をしないという方も中にはおられると思いますが、スイッチ自体が無くなるということはあまり考えられません。
建築計画を行う際に、実施設計ともなれば各照明器具を選定していき、合わせてスイッチの位置も確定させていきます。
その際少数ではありますが、スイッチには種類があるためそれも選定しなければいけません。
スイッチの種類に関しては、なかなか耳慣れないかと思いますが、今後計画をされる方、今のスイッチを交換したいとご検討の方の参考になればと思い、今回は電気工事におけるスイッチについて説明していきます。

・片切スイッチ
最も一般的なスイッチに片切りスイッチがあります。
これはシンプルにオンオフ操作をすることで、照明器具が点灯消灯の動作をするためのスイッチとなります。
同じ配線系統であれば複数台の照明器具が1つのスイッチで同時点灯することも可能です。
※両切スイッチもありますが、家庭ではあまり使うことはありませんので割愛します。

・三路スイッチなど
こちらも操作、動作に関しては片切りスイッチと同様です。
ただし、同配線系統に対して異なる場所にスイッチを一台ずつ設置する回路として、操作箇所を増やすためのスイッチとなります。
操作箇所が2箇所なら三路スイッチ、3箇所なら四路スイッチと呼ばれることになります。

・調光スイッチ
調光とは光の強弱を調整する操作のことです。
操作方法はメーカーなどにより異なりますが、入切スイッチと調整用のハンドルなどがそれぞれあるものと、ハンドルなどの操作部分だけで入切も兼ねているものもあります。
また、スイッチと配線次第で三路スイッチとしても計画可能です。

・ほたるスイッチ
こちらも入切に関しては通常の操作ですが、切にした際に緑のスイッチランプが緑色に点灯するタイプのスイッチです。
使用目的としては、暗闇でもスイッチの位置がわかるようになっており、トイレの照明スイッチなどに使われることが多いです。

・パイロットスイッチ
こちらはほたるスイッチの逆で、入にした際にスイッチランプが赤く点灯するタイプのスイッチとなります。
主に換気扇などの目で見ても入切がわかりづらいものに対して取り付けるスイッチとなります。

・パイロットほたるスイッチ
これは名前の通り、パイロットスイッチとほたるスイッチの機能を合わせたスイッチとなります。

いくつかよく使われるスイッチに関して紹介しました。
設置場所や使用方法などに合わせてスイッチの種類に関してもご検討してみてはいかがでしょうか。

では、また。

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