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生活の建築知識.16

おはようございます。

日中に少し身体を動かすと汗をかいてしまう日も出てきました。
桜も散ってきて季節が徐々に変化していきますね。
まだエアコンを動かすほどではありませんが、本格的に稼働させる時期になる前の今くらいにちゃんと動くか確認をすることをおすすめします。
いざ夏場に動かそうとして動かなかった場合、すぐに取替が必要ですが、夏場のエアコン設置業者は繁忙期のためすぐの対応は難しいケースが多々あります。
また、最近は性能も上がっているかと思いますが、エアコンを稼働させたときサーキュレーターをみなさんは使いますでしょうか?
使ってもあまり効果ないのでは?と思われる方もいるかもしれません。
しかし適切に使うと非常に効果的だと言えます。
今回はエアコン稼働時のサーキュレーターの同時使用をする理由について説明をしていきます。

サーキュレーターはご存知の通り送風する機具になり、扇風機でももちろん問題ありません。
強いて違いを言えば、使い方・目的の違いでしょうか?
扇風機は風に当たることで涼をとることを目的としますが、風を送ることで室内の空気を強制的に動かすことを目的とするのがサーキュレーターとすれば違いがありますが、どちらも2つの目的を果たせるので、正直違いはないと考えて良いとも思えます。

本題に戻りますが、なぜ室内の空気を強制的に動かす必要があるかと言うと、エアコンで温めたもしくは冷やした空気が均一に室内を満たしてくれないからです。
ものすごく簡単に言えば、温かい空気は上に行き冷たい空気は下にいきます。
空気は温度が上がるにつれて膨張し体積が増えます。
これが同じ体積の空気で考えると温かい空気の方が密度が下がることになり、密度の高い冷たい空気が下に集まり、温かい空気は上に押し上げられるのです。
気球がよくある例えですが、熱した空気の上昇を利用して飛ぶことが出来る原理と同じと言えます。

そこまではご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、サーキュレーターを使う理由はその不均一を解消させてることにあります。
空調した温かい空気が上に溜まってしまってもあまり意味がありませんので、均一にするよう空気を動かすことで住環境エリアにも温かい空気を送ることができます。
もちろん冷房時も同じことが言えます。

さらにもう一つ理由があります。
エアコンには温度センサーが付いています。
設定温度を切り替えられるのはこれが理由なわけですが、そのセンサーが検知する温度をコントロールすることもサーキュレーターを使う理由となります。
暖房時であれば、上に溜まった温かい温度を検知して、部屋がまだ冷えてるにも関わらず設定温度に達したと勘違いしてしまいます。
冷房時であれば、やはり上に溜まっている温かい温度を検知して、部屋が冷えているのにも関わらず設定温度に達していないと検知して冷房を続行してしまう可能性があります。

つまり、サーキュレーターを使う理由は室内環境の向上とエアコンの温度管理を正確にするためだと言えます。

ただし省エネかというと少し疑問はあります。
特に暖房時ですが、サーキュレーターの消費電力に加えて、エアコンの稼働時間を伸ばすことにもなるかもしれません。
しかし、これまで暖房の効きが悪く、効果を感じられていないまま稼働させていたという場合に比べたら有意義なのではないかと思います。

これから夏に向けて、快適に過ごすために設備を見直してみてはいかがでしょうか。

では、また。

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