生活の建築知識.79
おはようございます。
前回の記事で金属の表面仕上げに種類があることを説明しましたが、他の材料もやはり仕上げには種類があります。
左官も塗料もありますが、今回は木材の表面仕上げについて説明をしていきます。
・浮づくり(うづくり)
木材よりもコンクリート打ち放し表面で目にすることがあるかもしれませんが、同様の模様のことです。
浮づくりは木材表面を何度もブラッシングすることで、柔らかい部分を削ぎ落とし、硬い年輪部分を浮かせることで木目を強調したような表面とする仕上げのことです。
コンクリート打ち放しの浮づくりは、木材を型枠の内側にその仕上げをした板をさね加工して敷詰め、そこにコンクリートを打設して模様を出す工法となります。
一度使った板は再利用が出来ず、非常にコスト・手間がかかる高価な仕上げと言えます。
・スプーンカット
不思議な名前かと思われるかもしれませんが、まさに木材の表面をスプーンですくったような模様を出すことを言います。
もちろん本当にスプーンで模様をつけているわけではありませんが、ランダムな凹凸が手彫り感もあり、和室の板間や壁の化粧パネルとして利用することがあります。
・釿仕上げ
釿(ちょうな)とは古くから木材加工のために使用されていた工具であり、今ではほとんど利用することはありません。
しかし、和室の床柱なんかではたまに釿仕上げるなどを見かけることもあります。
板材に関しても釿仕上げが可能です。
本来は、丸太の表面を荒く削るための工具ですが、その時に出る平たい削り跡を表面に出したものが釿仕上げと言われます。
木材の表面加工は工具の名前や出来た模様の比喩表現となったりして独特の名前となります。
種類も豊富で多くの種類から選ぶことが可能となり普通の木材に飽きたという方にはおすすめ出来るかなと思います。
もしご興味があれば一度調べてみてはいかがでしょうか。
では、また。
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