MLB選手紹介 vol.8 コービン・キャロル

今回は22年シーズン終盤にメジャーデビューし、2023年シーズンのMLB.comプロスペクトランキングでNo.2となったコービン・キャロルについて紹介していきたい。

コービン・キャロルのプロフィール

ダイヤモンドバックス所属の外野手。

2000年8月21日生まれ。
→根尾昂、吉田輝星と同世代。

178cm/75kg 左投げ左打ち

2019年ドラフト1巡目指名(全体16位)でダイヤモンドバックスに入団。
2022年、8/29のフィリーズ戦でメジャーデビュー。

キャロルもまたラッチマンやウィットjrと同じく2019年ドラフト指名組の有望株。
2021年に肩を手術し、やや出遅れた感もあるが、2023年からは注目のプロスペクトの1人だ。
今回はそんなキャロルの選手としての特徴を22年シーズンの主要成績や各種指標を参考に紐解いていきたい。

コービン・キャロルの5ツールスカウティング

ミート D
パワー D
走力 A
守備 B
送球 C

キャロルは8月29日にメジャーデビューしたために出場試合数が少なく、正直未知数なところも多い。
なのでこの評価はあくまで22年シーズンのメジャーリーグでの成績を参照しての評価だと言うことは考慮していただきたい。

22年の成績からするとミートやパワーはまだ未知数なところがある。
しかしスプリントスピードについては高レベルで、それに伴い守備も良く走力と守備は高めの評価をつけた。

コービン・キャロルの2022年シーズン成績

G 32
PA 115
BA .260
OBP .330
SLG .500
OPS .830
HR 4
2B 9
barrel 4
DRS 4 LF 3/CF 1/RF 0
fWAR 1.4

K% 27.0% (22.1%)
BB% 7.0% (8.4%)
HH% 32.9% (35.8%)
barrel% 5.5% (6.7%)
A exit velo 85.8 (88.4)
M exit velo 107.5 (122.4)
launch angle 9.1 (12.1)

GB% 47.9% (44.9%)
FB% 19.2% (23.1%)
LD% 27.4%(25.0%)
PU% 5.5% (7.1%)

zone con% 77.9% (82.0%)
chase% 26.4% (28.4%)
chase con% 51.7% (58.3%)
whiff% 28.8% (24.7%)

キャロルのここがスゴい!
・抜群のスプリントスピード
・期待膨らむ守備力
・対右が優秀

・抜群のスプリントスピード
うん、これは実際にハイライトなどを見て欲しい。
実際キャロルは打席数が少ないとはいえOPSは.830といい数字を残せているのはスプリントスピードの影響も多いと思っていて、そのスピード故にツーベースが多めに出ている。
その足でどんどん先の塁を狙っていけるプレイヤーだと思うので、23年シーズンはキャロルのスピードにも注目して欲しい。

・期待膨らむ守備力
キャロルは守備の面もなかなか楽しみで、DRSはOFで+4となかなかの数字。
LFで+3と1番稼いでいるものの、守備範囲は広めで将来的にはCFも守れるようなポテンシャルを見せる。
前述した通り足があるので23年シーズンはダイナミックなプレーにも期待できるのではないだろうか。

・対右が優秀。
キャロルは対左が.179と今のところ苦戦気味も対右では.289でOPSは.918となかなかの数字。
ホームラン4本も右投手から放っており、右キラーの片鱗を見せている。
シーズン通しての出場が見込める来シーズンの右投手との対戦成績がどのようになるのかが楽しみだ。

キャロルの注目ポイント
・キャロルの実力いかに!?
どんなタイプのバッターになるか!?
・長打に期待!!!

やはりキャロルは出場試合が少ないだけにまだ色々な点を判断するには早いような気がする。
その中で22年シーズンの成績を見るとLDの割合が高めなことと、barrel数とホームラン数が同じ、というポイントが気になる。

ハードヒット率がやや低めではあるがマイナーリーグでも長打率は.500越えているので、長打力には期待できそうな雰囲気はある。
LD率も高いのでそれなりの打率も期待できるような気もする。
キャロルがどのような色を見せてくれるのか、その辺りが僕にとっては楽しみなところの一つである。

少ない出場機会でも守備や打撃で成果を挙げ、fWAR1.4を稼ぎ出しながらまだまだ見えないポテンシャルを秘めていそうなキャロルの23年シーズンに要注目だ。

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