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ボゴタのIWA総会

原文:https://iwa-ait.org/content/iwa-plenary-bogota
原文掲載日:2024年7月2日

6月29日~30日、国際労働者協会(IWA)の代理人とオブザーバー60人以上がコロンビアのボゴタで行われた総会に出席した。また、この会議を傍聴するよう招待された中国のアナルコサンジカリストもオンラインで参加した。総会開催に多大なご尽力頂き、とても温かいもてなしをして頂いたコロンビア支部のULETに感謝申し上げる。

総会に先立ち、CNT-AITスペイン・ポーランドのZSP・コロンビアのULETのメンバーによる公開討論が行われた。総会では、多くの文化イベントも開催された。

総会では、手続きや優れた実践への対応など多くの内部事項が議論され、幾つかの行動とキャンペーンの実施計画も決まった。過去数年間開催してきた「未払賃金撲滅週間」に加え、賃金泥棒に対する新たな長期キャンペーンも実施する。来年は5月に「IWA行動週間」を設け、各支部と友好団体が多種多様な活動を展開する。

交わされた多くの議論には、全ての同志を対象とした通信セキュリティ訓練の必要性や、特に抑圧的な体制の地域に住む同志達の安全上の懸念もあった。IWAが拡大し、世界中の新たな地域と接触する中で、これは特に重要な問題である。

特筆すべき最後の問題は、CNT-AITスペインの報告で、スペインのCIT組合が彼等に起こした訴訟に関する最新情報だった。CITは、IWAを乗っ取るべく多くの加盟組織を失権させようとしたが失敗し、新たな国際的連盟を結成した組織である。スペインCIT組合は、CNT-AITを破産させ、スペインのアナルコサンジカリズムの伝統を破壊しようと、100万ユーロ近い金額でCNT-AITの多くの組合を提訴している。訴訟の主張には、労働者がいわゆる「CNT」-CITに参加したかったのに、「偶然」CNT-AITに参加してしまったというものがある。CNT-AITの同志達や労働者一般を侮辱するような発言でなかったなら、面白い冗談だっただろう。まるでCNT-AITの同志達が、自分がどの組織に加入しているのか、何故加入したのか知らないと言っているようなものだ。彼等の主張では、CNT-AITが彼等の成長を妨げていると言う。恐らくこれは、CNT-AITが成長しているという事実に対するコメントであり、多分「CNT」-CITは彼等の想定程にも成長していないのだろう。最終的に、彼等は、IWA自体が存在していないのだからCNT-AITをCNT-AITと呼べないと主張している。もちろん、IWAの同志達にとってこの主張は面白過ぎるのだが、現実は少しも面白くない。

訴訟は9月中旬に法廷で争われる。私達は強調した。CNT-AITが持つ歴史的なリバータリアンの立場からかけ離れ、妥協した「CNT」-CIT創始者達による執念深い暴挙に対し、「存在しない」とされる同志達はCNT-AITへの連帯を示さねばならないのだ。

総会での非常に集中的な作業に参加してくださった皆さん、特にホストを務めてくれた皆さんに謝意を表する。

国際労働者協会万歳!

IWA書記長

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