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「内部告発のケーススタディから読み解く組織の現実・改正公益通報者保護法で何がかわるのか」奥山俊宏著
「内部告発のケーススタディから読み解く組織の現実・改正公益通報者保護法で何がかわるのか」奥山俊宏著・朝日新聞出版2022年4月発行
著者は1966年生まれ、朝日新聞入社、編集委員を経て、現在上智大学教授。内部通報研究者としては第一人者である。
兵庫県斎藤元彦知事に対する元幹部局長の内部告発によるパワハラ、当該告発者特定の結果の自殺など、知事の公益通報者保護法の違反が問われている。
本書は、ジ
「何もしないほうが得な日本」太田肇著
「何もしないほうが得な日本・社会に広がる消極的利己主義の構造」太田肇著・PHP新書2022年11月発行
著者は1954年生まれ、同志社大学教授、専門は組織論、組織社会学。日本における組織研究の第一人者。「同調圧力の正体」「承認要求の呪縛」など多くの著書がある。
「働かないおじさん」「無気力な若者」の言葉が巷に飛び交う。「何もしないほうが得だ」という考え方が社会全体に蔓延している。
一方で経営
「続・昭和街場のはやり歌・戦後日本の希みと躓きと祈りと災いと」前田和男著
「続昭和街場のはやり歌・戦後日本の希みと躓きと祈りと災いと」前田和男著・彩流社2024年5月発行
著者は1947年生まれ、日本読書新聞編集部勤務を経て、ノンフィクション作家、翻訳家。
本書は2023年8月発行「昭和街場のはやり歌」の続編。雑誌「論座」連載「嗚呼!昭和歌謡遺産紀行」を改稿、単行本化したもの。
第一話は「軍艦マーチ」から、最後の十七話北原ミレイ「石狩挽歌」まで昭和歌謡曲17曲を掲
「NHK・日本的メディアの内幕」立岩陽一郎著
「NHK・日本的メディアの内幕」立岩陽一郎著・地平社2024年7月発行
著者は1967年生まれ、NHKで社会部記者、海外特派員を経て50歳で退職、現・大阪芸術大学教授、ネットメディ「アインファクト」編集長、フリージャーナリスト。
職員1万人を超える巨大メディア。受信料に支えられる公共放送NHKは、政府、大企業から独立して、真に国民のための報道と番組を目指すべきもの。その内実を元社員の目を通して考
「三井大坂両替店・銀行業の先駆け、その技術と挑戦」萬代悠著
「三井大坂両替店・銀行業の先駆け、その技術と挑戦」萬代悠著・中公新書2024年2月発行
著者は1987年生まれ、公益財団法人三井文庫研究員。
三井大坂両替店は松阪商人・三井高利が1674年、52歳の時、江戸で呉服小売業を開業。「店前売り」(たなさきうり)「現金掛け値なし」のキャッチフレーズで始めた。この手法は高利の親戚「伊豆蔵」が先に試行したと言われる。
元禄4年(1691年)呉服大坂店の隣
「それでもなぜ、トランプは支持されるのか?」会田弘継著
「それでもなぜ、トランプは支持されるのか・アメリカ地殻変動の思想史」会田弘継著・東洋経済新報社2024年7月発行
著者は1951年生まれ、共同通信社ワシントン支局長、論説委員長歴任。現在、青山学院大学教授、関西大学客員教授。ジャーナリスト、思想家「トランプ現象とアメリカ保守思想」などの著書がある。
著者は「トランプは病因ではない、病状なのだ」と言う。原因でなく、結果である。トランプ現象は現在の