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ヘボ将棋、王より飛車をかわいがり:菅政権における経済とコロナ対策

 ツイッターに連ツイした文書のまとめです。

現在2021年、1月3日、午前1:40くらい。


一時は収束したコロナが感染拡大した要因は、


寒くなった。
外国人の流入を再開した。
GO TO キャンペーンで移動を促進した。

この三つだと思う。


その内、寒さは環境なので変えられない。
政府が人為的に変えられるのは・・・


外国人の流入を止める。
GO TO キャンペーンを止める。

この2点。

感染が拡大しても、菅政権は止めようとしなかった。
命よりも経済、お金を優先したようである。

・・・しかし菅内閣の不支持率が支持率を上回わると、
即GO TO トラベルの一時停止を発表した。


国民の皆様の命より、自己利益ファーストのようである。
わかりやすい。

イギリスでの変異した?新型コロナが広まると、
各国が外国人の移動を一部制限した。

日本もこれに続く。


・・・結局のところ、優先順位どうなってるの?
ということなんですよ。

 昨年の7月、GO TO 始めるときに、
小池都知事が「冷房と暖房の両方をかける」と
表現して確認を求めた。

これに関しては「小倉昌夫経営学」P142~146にいい下りがある。

 1955年に著者の小倉氏が、ヤマト運輸の子会社の静岡運輸に出向した。
ここでは労災が多発していたのである。

あんまりひどいので、労働基準監督署から呼び出しがかかる。

 おたくの事業所は管内の事業所の中で、際立って労災が多い。
 管内に模範的な事業所があるので、見学してきなさい、と。

そこの事業所の壁には壁いっぱいにでかい文字で、

「安全第一、能率第二」と書かれていた。

 そこの社長さんによると、

安全は経営者の心構えによるところが大きい。

安全も能率もどちらもしっかりやれと言っていた時は、
どちらも中途半端であったと。


以前は本当に労災が多かった!
でも人命は尊いので何としても、事故を減らさねばならない。

そう考えると能率を語っているうちは、事故は減らんだろうと思った!!


その気持ちを表すために「安全第一、能率第二」
という標語を工場内に掲げた。

時間が経つにつれて安全の実績は上がったが、
能率は決して下がらなかったという。

安全も能率もどちらもしっかりやれと
言っていた時分は、結局どちらも中途半端でしたね。

この工場経営者の言葉は、胸に響くものがあった。
監督署長が見学してこいと言ったのは、
このことだったのだと納得が言ったのである。

他所の工場から帰ってきた小倉氏は早速静岡運輸の幹部を集めて、
これからは「安全第一、営業第二」をモットーにして、
仕事をやることを宣言した。

会社のいろいろな壁に「安全第一、営業第二」のポスターを貼らせた。

営業を第二とすることで、
本当の第一は安全であることを強調したのである。

要はいくら営業からの要請があっても、
過重労働になる仕事は断りなさいというのがモットーのねらいであった。

労災は少しずつ減っていった。
にもかかわらず、営業のほうはむしろ活発になった。出向が解けて    ヤマト運輸に戻った時、ヤマト運輸も車の事故が多いのに驚いた。


そこで本社親会社でも同じように「安全第一、営業第二」のモットーを掲げ、安全運動を推進した。


 毎年期の初めになると売上高の目標を掲げ、
絶対に目標を達成せよと厳命が下る。

 安全月間になると、もちろん安全第一の号令が下る。

 製品のクレームが来ると、品質第一で頑張れと
号令が下る。

とにかく何でも、「第一」の命令が好きな社長は多い。

だが第二がなく第一ばかりであるということは、
本当の第一が無いのではないか?

以上、小倉昌夫経営学からの、
おおまかな引用でした。

 (ちなみに売り上げと安全と品質の三つに優先順位をつけるならば、私なら安全第一、品質第二、利益は第三とします。) 

・・・ここまでくれば言わんとすることは
理解してもらえると思います。

複数の大事なことがあるのであれば、
優先順位をつけなければならならない。

 今回の感染拡大の防止と、経済の活性化という矛盾するテーマの並立は
「感染拡大の防止が第一、経済の活性化は第二」です。

我が国には「命の次に大事なお金」という言葉がある。

いくらお金を持っていても、死んだら使うことはできません。

 であるならば命第一、お金第二です。

政治家もよく演説で言うでしょう、
「国民の皆様の生命と財産を守ります!」と。

大事な順に言っているから、説得力があるんです。

これが「国民の皆様の財産と生命を守ります!」
と言う政治家は、世界中どこを探してもいない。

 お金のほうが命より大事なのかよ?
アホかこいつ!??
と笑われるのがオチだ。

感染拡大の防止は、命を守る行為である。

そしてGO TO キャンペーンや外国人の移動の解禁は、
お金の稼ぎを育む行為である。

 菅政権の不支持が支持を上回ったのは、
「お金の稼ぎ第一、命第二」の政策を取ったからだ。


安倍政権では感染拡大の防止が第一、
そしてそれを守れる範囲内で経済活動をしましょう
という政策を取っていた。

 経済活動は第二である。

具体的には新規感染者の数をチェックしながら、
病床と医療が確保できるのかをしっかりと見張っていた。

 医療崩壊を起こしてしまうと、新型コロナの致死率が2%から5~7%に
上がってしまうからである。

病床の空き=医療が少なくなると、緊急事態宣言を出す。

そして医療の受け入れ態勢の空きが回復して、空きが増えると段階的に、 経済活動の自粛を解除していった。

はじめは無観客で試合やコンサートを開く。
その内収容人数の50%を上限に観客を入れ、段階を踏んで限定解除して  いった。

 飲食店の営業時間も、
時短営業からだんだんと伸ばしていった。


それが菅政権になったとたん、経済第一、生命第二である。

 医療がひっ迫しても、
なかなかGO TOキャンペーンを一時停止しなかった。

そして今、東京や埼玉、一都三県の知事が
緊急事態宣言を求めているのに菅政権はごねている。


将棋でいうと
王手飛車取りがかかっているのに、王手放置して
飛車を逃がして王様とられるようなもの。

ーヘボ総理、命よりお金をかわいがりー 
といったところか。

結局のところ、
去年の7月にGO TO キャンペーンをやると
アナウンスしたときに、小池都知事から確認があった。

その答えがグダグダだったのでしょう。
感染拡大防止も、経済活性化も、どっちもがんばれと。

違います!

冷房と暖房を両方かけるような状況なら、感染拡大防止が第一、
それをクリアできる範囲内で経済活性化は第二であるべきです。

ひょっとしたら、「安全第一、営業第二」的な政策を取っていれば
感染拡大防止が進みながら、経済もすこしずつ活性化したかもしれません。

 でも判断を誤ったのだ。

ゆえに菅内閣におかれましては無駄な抵抗をやめ、
各知事の要請に従い、緊急事態宣言の再発動をして、
感染拡大の防止を第一にすることを期待します。

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