ほめる練習

先日目からうろこの出来事がありまして、これは人の良いところを見る練習になると思い、早速実践してみようと思いました。

私は幼い頃から、人の裏側を見聞きしてしまう事が多く、他人の悪いところ(改善点)を見つけるのはうまいのですが、

良いところを見ようとすると、どうしてもその下に、下心があるような気がしてしまったり、まんまと下心を見抜いてしまいやっぱりね!となってしまいどうしても苦手だったのです。

でもそれって他人の事を信用できなくなるばっかりで、やっぱりなんだかなあってなるです。

だって根本的には人の事が好きなのです。好きなのにみんな下心で近寄ってくるって思いこんでいるから苦しくなるのですから。

そうして引き寄せの法則もあり、やっぱりそういった人が寄ってきてしまいますし、何とかしないとなあと思っているときに、目からうろこなことがありました。

という事で、これは褒めるところがないだろう!という人(?)をほめていこうと思います。

まずは、リトルマーメイドで有名な、アースラから。

主人公の人魚アリエルが人間の王子に恋をして、、、という人魚姫をもとにしたお話。まだ見たことがない人はDVDなどでチェックしてみてください。アンダーザシーという曲は好きです。

アースラは人間と人魚という種族を超えた叶わぬ恋に対し、自らの魔力を使って叶わぬ悲恋を叶える手助けをしてくれた慈悲深い人。叶わぬ恋を叶える代償としてそれ相応の対価を求めるのは、世の中そう甘くはないという事と、簡単に手に入れば人はすぐに堕落してしまいますから、そういった相手を思いやる厳しい側面もまた、ただの優しいだけではなく、本当の愛にあふれた行動といえるでしょう。

チャンスがあれば手段を択ばず、王座を狙っていく向上心の強さと迷いのない決断力は自信の表れともいえるでしょう。一度権力を手にしたらそれを守るための非情さも時に上に立つものとしては大事な資質です。結果として権力争いに敗れてしまいましたが、海の支配者だけではなく陸も手に入れようとする貪欲な向上心は尊敬に値するものです

ちょっと強引?でもこうやって考えるとなんだか楽しいですよね!

次はライオンキングのスカー。王の弟でありながら、王位を狙い兄を蹴落とし、、、というお話。劇団四季のミュージカルもおすすめです!

スカーは傷というあだ名をつけられても意に介さない懐の広さと、出自によって諦めることなく王になるという夢を追い求め行動する強い意志を持ったライオン。たとえそれが兄が相手でも自分の方がふさわしいと思えば蹴落とす事も意に介さず、ためらわずに実行できる信念の強さ。サバンナの嫌われ者であるハイエナとも手を組み、その恩を忘れずに自分が王座に就けばきちんと労い、報酬を与えるところも器の大きさを見せつけ、差別のない社会を目指していたのかもしれません。先見の明がありますね。

甥っ子にも獅子らしく、厳しい教育方針を示し、実力に見合わぬ無謀な行動は身を滅ぼすという事を言葉巧みに行動で教えます。

自分が王位につき、政策に失敗してもそれをなぜうまくいかないのかと反省する心を持ち合わせ、最後の最後に慈悲をかけようとする甥っ子にきちんと王として責任を取るという事を命をもって教えるというのもまた王の器がある証でしょう。

白雪姫の魔女はどうでしょう。

夜ごとに世界で一番美しいのは誰?と鏡に聞き、その座を守るためのあくなき努力を惜しまない美へのこだわりは自意識の高さがうかがえます。魔力があるにもかかわらず、変身するといった簡単な手段ではなく、己を磨くという努力のたまものがその美へと反映されているのでしょう。そうしてそれだけの努力への自信があるからこそ、自分こそが世界一だという自負につながり、そうして実際に世界一の美女として君臨しているのですからただのうぬぼれではないというのもまたその努力が簡単なものではない事をうかがわせます。

いざ自分が世界一ではなくなりそうになれば、何もせずただ美を甘受する人間への制裁を行った事も、己の努力を侮辱されたのですから当然の事といえましょう。そうしたプライドの高さもまた、女王にふさわしいと言えます。国を治めるのに威厳は大事ですから。

敵を倒すためには自力で船をこいだりして追いかけるのもまたしみついた己への鍛錬のたまものでしょう。女王なら普通兵に銘じて馬車などで追いかけるところを私用では兵を使わない所もまた国の上に立つものとしての資質がうかがえます。また、言いつけを守らず安易に家に人を招き入れる浅はかな娘に対し身をもって制裁するところもまた深く厳しい愛が奥底にあるのでしょう。しかしその厳しい愛は誰にも理解されることなく、運悪く落雷により孤独にその命を終える悲運の魔女ともいえるでしょう。

なるほど、なんでも言い方だね!ディスニーのビラン(悪役)はほかにもいっぱい!有名なマレフィセントやジャファー、ハートの女王、ハデスやガストン、クルエラみんな褒めちぎってみたら少しは人の良いところが見えてくるような気がします。そうして、こうやって褒めちぎってみると、この人は悪であるというレッテルのせいで見落とされることがたくさんあるのだとわかりました。そういったレッテルや思い込みのせいで苦渋を飲んできたのに、私もそれをしていたのかもしれません。

ディスニーの悪訳でさえこうしてみればほめるところがたくさんあるのに、どうして普通の人たちの良いところを見ないで過ごせるというのでしょう。視点を変えて多角的に物事を見るという事がいかに大事かという事を再確認したように思います。

面白そう!と思ったらぜひいろんな悪役をほめたたえてみてください。そこから見える世界もきっとあるはずです。そうしてこれは自分が嫌いな人にぜひ試してみてほしいのです。慣れてきたら自分にもやってみたらいいのです。そうしたら嫌いな所が実は素敵な所だったと気が付くことになるかもしれないからです。

結局最後は自分に戻ってくるところが私らしいですね(笑)でもそうやって私は他人を通して自分を磨いてきたのですから。今のままじゃいやだと思うのはもっと素敵になれるという事を示しているのだと信じてこれからも努力し続けるのだろうと思います。だって今のままじゃいやなんですもの!

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