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思考のねばり

滑らかで引っ掛かりのない言葉がさらさらと流れていく。受けとる側には何も変化は起こらない。もはやそういう言葉はそういうものとして受け流す術を身につけている。

考えるという行為が以前に比べて希薄になってきている。言葉も音楽もさらっとしていて物足りない。滑らかさとスマートさが優先されているように思えてならない。

正面から問題に取り組んで考える時間が不可欠だ。他人の言葉にせよ自分の言葉にせよ何か引っ掛かりのある言葉が変化を起こす。問題が立ち上がりそれについて考える時間が生まれる。

あっさりと途切れてしまう思考ではなく持続する思考。そんな思考のねばりを持たせて生きたい。そのためには孤独な時間を確保しなければならない。

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