起こす(ダニエル&テオ)
「先輩」
珍しくテオの部屋のロッキングチェアでダニエルが眠っていたので声をかけたが、反応がない。
(もしかして寝たフリなのか?いやでも分からない…!先輩は本当に読めない…!!)
テオは半ばむすっとしていた。
「先輩、お茶入れましたよー。今日は先輩の好きなプレーンのマフィンです」
と言ったがダニエルは目を開けない。
本来ならここで目を開けるはずが、何故か起きない。一体どうしたのだろうか、とテオは思わず心配になって肩を軽くゆする。
「先輩!大丈夫ですか!」
すると揺すっていた手を