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ダニエルとテオ

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ダニテオはいいぞ!(※コンビもカップリングも含みます) イラスト:たづゅ様
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オレがダニエル先輩と出会ったのは、三年前だ。 魔法学校の中庭で偶然出会ったのが始まりだったんだ。 どうして声をかけられたのか分からない。 だけど何回か見かけた事があるし、一個年上の先輩だからと無視するわけにも行かず返事をした。 それがオレと先輩の全ての始まりだった。

「クロウ、聞いてくれ。女装するのが慣れてしまって、このままずっとしてしまおうとか考えたりしている…」 「それは…何というかゴメンね」 「いや謝る事じゃないんだ。だってクロウは『違う』し…」 「では早速巫女服でも着ましょうか!」 「急に変化するな!誰が着るか!」

「テオ、聞きましたか?今はワンピースが流行ってるそうですよ?」 「女の子の流行ですよね。聞きたくないんですが、それで?」 「貴方にワンピースを作ったんですよ。勿論着ますよね?」 「着ません」 「そう返すと思って貴方の家に専用の呪いを仕掛けたので安心してお帰りくださいね?」

クリトラ喫茶店ログ(SS化)

「まさにワノクニらしいですけど、ホワイトデーというのがあるので、今日はホワイトチョコです。 バレンタインデーのお返しに、と考えられた日だそうですね?」 「へ~。でなんで…メイド服なんだよ!?」 ダニエルがニッコリと笑みを浮かべるのに対し、メイド服を無理やりテオは怒りを見せていた。 「メイドにはホワイト――白がありますからね。最適だと思いませんか?」 「全然最適じゃないです」 それは開店30分前の出来事だった。ああ、今日もまたメイド服で働かされるのだとテオは思った。 ーーーーー

音楽と名前と【BL要素あり】

「先輩、ここって蓄音機がないんですね?」 ふとテオがつぶやくようにダニエルに聞いた。 「当然でしょう?人の言葉プラス音楽なんて集中できませんよ、俺が」 テオは腰かけていた椅子から落ちそうになった。 「客への配慮はないのかよ!?」 「俺と貴方の喫茶店なんですよ?俺がダメならダメなんです。 だから喫茶店の名前も変えたいのです」 「先輩とオレのって…。 まあそれはともかくタシトコ……。え、あれを変えるんですか?そんな簡単に変えちゃっていいんですか?」 「もちろんです。しかしまあ一回

音楽と名前と。

「先輩、ここって蓄音機ないんですね?」 ふとテオがつぶやくようにダニエルに聞いた。 「当然でしょう。人の言葉プラス音楽なんて集中できませんよ、俺が」 テオは腰かけていた椅子から落ちそうになった。 「客への配慮はないのかよ!」 「俺の喫茶店なんですよ?俺がダメならダメなんです。 だから喫茶店の名前も変えたいのです」 「タシトコ……。え、あれを変えるんですか?そんな簡単に変えちゃっていいんですか?」 「もちろんです…が、まあ一回きりでしょうね。何故変えたいか聞きたいですか?もちろ

「良いお肉の日、ですか。ついにアレを持ちだす時が来ましたね?」 ダニエルがにやけているのを見たテオが、以前の出来事を思い出してしまう。 「まさか…イビルスプライト計画…!」 「違いますよ。世にも珍しき黄金鳥です。ローストチキンにでもしましょうかね」 テオは思わずズッコケた。

「テオはベルと俺が結婚したら式には来てくれるんですか?」 「もちろん来ますよ。弟子と幼馴染として、ですね」 「どちらかにしません?紹介しづらいですよ」 「どっちも本当なのでこればかりは…」 「では女装魔導士テオドシオとして紹介しましょう!決まりですね!」 「勝手に決めるな!」

「近頃テオは他の世界に行きませんね」 「だって喫茶店が外部からの注文を受けるようになってから忙しくなったじゃないですか。だから余裕がなくて...」 「それはそうですが…まあいつでも臨時休業にできますからその時は休んでくださいね♪」 「店主だからっていつでも臨時休業にするな!」

「今日はハロウィンですね??」 「いや先輩、1日過ぎましたけど…?」 「俺が今日はハロウィンと言えばハロウィンが始まるのです!そんな訳でこちらを用意しました。 その名も"スーパーメイド服"です!」 「まさかの黒系メイド服!?」 (ダニエルとテオ)

「先輩。この服は…」 「シスターです。もちろんサイズは貴方にぴったり!さぁ今日からは修道院のシスターになりきるんですよ!」 「なりきりたくない!!」

結婚式

その日は結婚式だった。 教会に集まった数十人が歩いてくるオレ達を見ている。 ああ、ようやく彼女と結婚するんだという実感が湧く。 ちなみに神を信じていなくても、結婚式を教会で挙げることができる。 昔からそういうしきたりらしい。このあたりの知識は詳しくないから何とも言えないが。 想えばここまでの道のりは長く険しかった。彼女だって色々苦労してきたんだ。 それに比べればオレは大したことはしてない。ただ彼女を支えてきただけだ。父さんが母さんにしてきたように…真似事かもしれないが、自然

すごくいい天気だ。――この服を除かなければ。 や、なんでオレが修道女の服を着てるんだ? 猫の修道女を見かけたからってそれを作るのもおかしいだろ! ダニエル先輩!これで戦えとか言ったら光魔法で倒していいですか!!!!拒否権はないっ!!!

「俺にはベルがいる…そうです!テオと結婚し、ベルとも結婚!これでいいのです!」 あまりにも唐突な発言…きっかけは数時間前のオレのセリフだったけど。 そもそも男とは婚約できないはず――。いやまさかベルの村で式挙げるとか言わないよな?結婚は止めてくれよ!?したくないからな!?