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「女の子たち 風船爆弾をつくる」

先日6/19、銀座・王子ホールにて音楽朗読劇「女の子たち 風船爆弾をつくる」に参加させていただきました。観劇された方どうもありがとうございました!


脚本は小林エリカさん、企画・選曲は寺尾紗穂さんと小林エリカさん。共演は寺尾紗穂さん、浮さん、角銅真実さん。

小林エリカさんの脚本は、実際女学校の生徒たちによって作られていた風船爆弾を題材に戦時中の色々な歴史資料やインタビューなどのディテールから、優しい眼差しで一人一人の女の子たちの一つ一つの気持ちを丹念に抽出していく、そしてその個々の物語を外部から強制的に動かすのが戦争という歴史、大日本帝国という概念だったのかなと思います。
自分がその「大日本帝国」という役名を与えられて、当初は戸惑いがありました(そもそも「女の子たち」の舞台に男の自分がいるのにも…)
君が代に対していいイメージは全く持っていないし、舞台といえど当時の半ば狂ったような歌(「爆弾位は手で受けよ」はその最たる歌でした)をどういう気持ちで歌ったらいいのか…と台本をいただいた時は悩んでいたけれど実際リハーサルで歌ってみると、単純に楽しかったり、美しいと思ってしまう。きっと当時の人たちも、歌っている時は救われていたのかもしれない。そんな人たちと今の自分とに生まれた時代以外の大した違いはないのだろうなとも思い、あまり構えすぎず自然体でいようと本番に臨みました。

物語の舞台も銀座周辺ということもあり、お客さんの集中力、スタッフさんたちの尽力も相まって本番はどんどん当時の女の子たちの世界に没入していく感覚に。
そんな中「隣組」という曲をみんなで歌う場面があったのですが、客席で誰かが一緒に歌っている声が聞こえてきた気がして、その時はきっと当時を知っている方が思わず一緒に歌ってるのかなとも思ったのですが、その後もちょいちょい歌にかぶせて別の声が聞こえてきたのを本番後ふっと思い出して、これはもしかしたら自分だけ聞こえてた系の声かも…と少し怖いような嬉しいような気持ちになりました。もし実際歌ってた方がいらっしゃったのならそれはそれで素敵なこと。

それと、女の子たちに紛れて自分も少しメイクをしていただいて、いかにもなちょび髭を描いていただきました🥸髭があるとなぜだか見せびらかしたくなる不思議。
映像配信も今後あるかも?とのことなのでそれもまた楽しみに。

小林エリカさんと


#女の子たち風船爆弾をつくる #小林エリカ #寺尾紗穂 #浮 #角銅真実 #古川麦 #王子ホール

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