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オフィスアワーをやってみている話
この記事はクラスター Advent Calendar 2023の7日目の記事です。
こんにちは。クラスター株式会社でソフトウェアエンジニアをやっている獏星(ばくすたー)です。
前日の記事は yoooz さんの「世界一流のエンジニアの思考法を実践するには大声作業が近道かもしれない」でした!リモートワークの特性も踏まえつつ、大声作業のメリットを意識するのは大事だな~と改めて考えさせられます。
今年はすでに実装寄りのAdvent Calendarを1件投稿してるんですが、せっかくなので2件目も書いてみることにしました。この記事ではプログラムの話題は無しで、オフィスアワーという社内施策を紹介します。
この記事におけるオフィスアワーとは
本記事では、オフィスアワーとは決まった時間帯に誰かが来て何でも喋っていい枠を作るという施策を指します。
じつは実は本記事を書くまでオフィスアワーという言葉の出どころを気にしていなかったんですが、調べたところによると大学の教育施策で出てくる言葉のようです。教授陣があらかじめ時間帯を宣言しておき、その時間に訪ねてきた学生が質問できる…という仕組みがオフィスアワーと呼ばれています。
ビジネス用語として「オフィスアワー = 勤務時間」と取るのも正しいですが、この記事中では勤務時間の意味では使いません。ご注意ください。
また、クラスターのエンジニアはリモート勤務が基本のため、オフィスアワーもリモートが前提です。Google MeetやSlackのハドル、Discordのボイスチャンネルに入るだけ入っておき、誰かが来たら喋る…という状況を想像してもらえるとよいです。
オフィスアワーを始めた理由
じつは社内でオフィスアワー施策をするのは自分が一番乗りではありません。少なくとも3人目です。
PM(プロダクトマネージャー)およびエンジニアでオフィスアワーの実施実績があり、とくにエンジニアがオフィスアワーをやっている事例に倣って自分も始めてみた…というのが経緯です。
オフィスアワーの話題は本当になんでもよく、自分の場合オフィスアワーの先駆者にあたる人にオススメのエアロバイク情報を聞きに行った事もあります。もちろん仕事の話題もしますし、とくにプログラムや設計の話をすることもあります。
今のところ週で最大4回、それぞれ30分枠を設けています。原則としてはつねに開催しつつ、作業でとても忙しい時や会議が被ってしまった日はスキップ…という温度感でやっています。
オフィスアワーのメリット
オフィスアワーのメリットとしては、何と言ってもザッソウ(雑談・相談)の時間確保になります。リモートワークだと特にコミュニケーションがテキストに寄りがちなので、口頭で喋れる枠があるのは良いことだと思っています。チーム内では口頭で話せる機会が多いけれど別チームの人とも話したい…といった、横に広い雑談のきっかけにもなります。
また、リモートの仕事では「聞きたいことがあるがミーティングを設定するほどかは迷う、かといってテキストでの状況説明も大変…」という状況は得てして起こります。オフィスアワーならばミーティングの設定は不要ですし、情報がまとまってない状態でも来られるので、相談のハードルが下がります。
運用としては、slackの雑談チャンネルで「オフィスアワーやってます!」的なリマインダーを流しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1701850898060-QfNaCAE8RD.png)
リマインダーの副次的な効能として、自分が直接話す以外に「口頭で軽率に喋っちゃうぞ~!」みたいな雰囲気づくりにも多少は寄与できます。
そのほかの観点でのメリットとして、オフィスアワー施策は「ほかの人の時間をあまり使わない」という事が言えます。比較として同じザッソウの促進企画で「みんなで雑談する時間を作るぞ!」という施策を考えると、こんな感じ。
20人を呼んで4人5グループに分け、30分の雑談会を週1回 → 他人の時間を10時間つかう
1人が来て30分喋るオフィスアワーを週4回 → 他人の時間を2時間つかう
このように、オフィスアワーのほうが他人の時間を少なく使うので、施策としても小さく始めやすいです。そのうえで、もっとガッツリやったほうが…となれば大型の施策にシフトするのも良いでしょう。
オフィスアワーのデメリット
オフィスアワーのデメリットとしては来る人が固定化しやすいです。
もちろん同じ人が来ちゃダメということは無いんですが、トータルでは薄く広く色々な人が来るほうがよいはずです。少なくとも、来ている人が偏っていたら気付けるのは大切です。
この課題の対策としてオフィスアワーの先輩から教わった手法で、ゲストを呼んでしまう「徹子の部屋スタイル」みたいな手法があります。つまり、オフィスアワー枠をある種の社内インタビューのようにも使ってしまう…といったことができます。
オフィスアワーの原義からは逸れますが、こういった「自発的には来ないけど呼んだら来てくれる人」は、いざ呼ぶと話したいトピックは結構持っているものです。オフィスアワーをやる場合、待ち状態を作ることに加えて「この人と喋れたら面白そう!」という見通しを持っておくのも有効です。
また、これは自戒も込めた話ですが、オフィスアワーが無くともテキスト/口頭コミュニケーションが捗っている環境ではオフィスアワーは恐らく不要です。
現時点でもクラスターはslackが結構ワイワイしてて良い雰囲気はあります。とはいえ、チームによっては同チーム内で突っ込んだ設計・プログラム観点の相談がしづらい人も居るかも…ということで、今のところはオフィスアワーを続けることにしています。
さいごに
今回はオフィスアワーという施策の実施例やメリット/デメリットを紹介してみました。興味を持った方は是非、オフィスアワー施策にチャレンジしてみて下さい!
本記事は以上です。クラスター Advent Calendar の次の記事は @shindyu さんの「SwiftUIでMetal Shaderを扱う」です!
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