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詩のようなもの

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ときどき詩のようなものを書きます。絵や写真とともに、こころに形を与える作業の記録です。よかったらご覧ください。
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#ゲイ

何度目かの目覚め

何度か目を覚ましたけれど 実はずっと眠っていた 生きてきたつもりだったけれど 実はフィクションだったり 半分息をしていない 自分に息を吹き込む 愕然とするけれど それもすべて僕なのだ 詩と写真:漠(ばく)

したいこと

いつか なにかを 誰かに ではなく、 いま これを 私に。 未来のために 誰かのために そういう生き方を手放して こころをイメージや言葉にしていく それが私のしたいこと こころをちゃんと感じ、 表現することの難しさを知っている 偽りの自分をかき分けて なまなましい核を取り出す時の感覚を知っている スピードを落とす必要がある 呼吸のテンポを落として 感覚とつながる必要がある そうして初めて、 本当に人とつながれる 詩と写真:漠

女は、男は、ゲイは

女は「男って」と言い 男は「女って」と言う ゲイは「男って」と言わないかわりに 「ノンケって」と言う 結局、自分と違うカテゴリの人たちを 単純化してとらえたいのだ 個人差など、あたかもないかのように 他人をカテゴリに当てはめて一般化する行為に セクシュアリティの差は、きっとない 偏見とか差別とか そこらじゅうにあふれてる そういう自分も同じ 女は、男は、ゲイは 詩と写真:漠(ばく)

ソバニ色

「よくやった」だなんてイライラする 一人でやれても意味がないんだ 勝手に死んじまいやがって 涙を吸ったティッシュを ひねりつぶして硬くして 君にぶつけてやる 「ごめん」と謝るぐらいなら 苦しいって言えよ 格好なんてつけるなよ ホントに悪いと思うなら ずっと俺のそばにいろ 俺が死ぬまでそばにいろ 詩と写真:漠(ばく) 今日、森の奥に住む上級魔法使いに会いに行った。 僕が覚えたての魔法「セキララ」を使うと、その人は隠れている感情に光をあて、痛みを共有する魔法「ソノヴァ

あかし

子どもの頃からの空想ぐせは 私に鮮やかなイメージの力をくれた 残された暖かい羽毛は 空を飛んでいたあかし 詩と写真:漠(ばく)