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詩のようなもの

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ときどき詩のようなものを書きます。絵や写真とともに、こころに形を与える作業の記録です。よかったらご覧ください。
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#404美術館

不思議な葉っぱ

折れたパキラの葉を一枚 捨てずに水に挿してたら 白い根っこが生えてきた そのうち枯れると思ってたのに いつまでたっても枯れなくて とうとう根っこが生えてきた 葉っぱから根っこ 葉っぱから根っこ 葉っぱから根っこが生えてきた 不思議なことってあるもんだ 詩と写真: 漠(ばく)

いのちの変容

切り落とされた腕の元から 勢いよく伸びる新芽たち 光を求め、緑の手を伸ばす 春は変容の季節 これは投影 世界は自分を映す鏡 詩と写真: 漠(ばく) 写真題: 変容の季節

女は、男は、ゲイは

女は「男って」と言い 男は「女って」と言う ゲイは「男って」と言わないかわりに 「ノンケって」と言う 結局、自分と違うカテゴリの人たちを 単純化してとらえたいのだ 個人差など、あたかもないかのように 他人をカテゴリに当てはめて一般化する行為に セクシュアリティの差は、きっとない 偏見とか差別とか そこらじゅうにあふれてる そういう自分も同じ 女は、男は、ゲイは 詩と写真:漠(ばく)