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「涼しい顔で」

仕事というのは、どうやら人を見て寄ってくるものらしく、どんな職場でも、忙しい人のところにさらに新しい仕事が降ってきます。

できるだけ平等に仕事を分配したくても、急ぎの仕事だったり、正確さが求められる仕事だったり、専門性が必要な仕事だと、「あー、これは○○さんにお願いするしかないね。今、例の件もお願いしちゃってるし、ほんとうに申し訳ないけど…」となってしまいます。

一方で、中には仕事さん(?)との相性がよくないメンバーもいます。
周りがばたついていても、目に入らないかのように、ゆっくりマイペースで自分ができる範囲の仕事をしている…。ある意味うらやましい存在でもあります。

そんな人が、みんながばたついている中で、さっさとランチに行ってしまう。つい、「あー、涼しい顔でランチ行っちゃったね-」と愚痴をこぼすと、若手が「えー、なんで褒めるんですか?自分勝手なのに」との反応。
あれ?涼しい顔で、って褒めてないよ、と解説すると、不思議そうな顔をされました。

ちょっとネットで調べてみると、「涼しい顔で」とか「涼しい顔して」という表現の解釈が、若い世代では、プラス評価になっていることがあるそうです。物事に動じない、スマートな印象、というような解釈です。
我々世代は、「涼しい顔で」というと、ほんとうは関係あるはずなのに、関係がないようなふりをしている、というマイナス評価で使ってきました。
「涼しげな顔」はプラス評価かもしれませんが、「涼しい顔」は…。

うちの若手の個人的な意見では、「クールな」がプラス評価で使われているのと関係があるかも、とのことでした。どれくらい若い世代でこういう意味が広がっているのでしょう。みなさんの周りではいかがですか。