「ラジオをたたいて」

昭和人ではありますが、新しいシステムが生まれると、必死で対応しています。仕事上必要なのですから、仕方ありません。
ここ数年は、対面で会うことが難しくなり、遠隔会議システムやら、バーチャルな懇親会やら…気づけば、参加するだけでなく、開催したりしています。まあ、やってみれば、何とかなるものです。
こんなことを言うと、若手に「私たちが手伝っているからですよね」と指摘されますが。
しかし、これからはメタバースの時代と言われると、ちょっとめまいがします。また対応しないといけないのか…。変化のスピードが昭和のころとは桁違い。ついていくことができず、時代に乗り物酔い、の毎日です。「これ、●●さんのアバターです」と言われも、実感が湧きません。

若手に指摘されたのですが、何かトラブルが発生すると、メカの電源を落としてやり直そうとする習性が私にはあるそうです。
「あー、だめですよ、電源落としちゃ。壊れちゃいます!」と慌てて止められます。
これ、昭和人あるあるかと…。

昭和の家電はよく壊れました。でも、構造が単純だったのか、いったん電源を落として(あるいはコードを抜いて)やり直すと、何事もなかったかのように復活したものです。
さらに、もう一つ解決法が…それは「たたく」ことでした。特にラジオはよくたたいたなあ、と思い出します。たたき方にもコツがあって、それぞれのラジオに一発で効くたたき方とたたく場所があったりしました。任せておけとラジオをたたいて「ほーら、直った」と誇らしげに仁王立ちする祖父の姿が浮かびます。

職場の若手にこんな言い訳をしたら、「ラジオをたたく」という表現自体が何を言っているのかまったく想像つかないと言われました。死語というか死連語、でしょうね。

みなさんはラジオをたたいた思い出はありますか。