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「不安全」と「危険」

キャッチフレーズを考えろと言われ、ほんとうに必要なのかと、悩んだことがあります。
今や、広報活動のためだけではなく、組織の意思統一やら、意欲の鼓舞やら、一体感醸成のためにも、キャッチフレーズは頻繁に用いられます。

都道府県や市町村、さらには大学などもこぞってキャッチフレーズを用意しています。センスいいなあ、と思うものや、関西だなあ、と思うものも。有名なのは、京都経済短期大学のこれ。関西以外のみなさん、受け入れていただけるでしょうか。

工事現場でも、安全を呼びかけるキャッチフレーズは欠かせません。先日目に飛び込んできて、思わず「はて?」と今流行のセリフを口にしかけたのが、ヘッダーの写真です。
「絶対に しない!させない! 不安全行動」個人的に、「不安全」という表現に違和感がありました。なぜ「危険」とストレートに言わないのかな、と素朴な疑問が。少し調べてみると、「不安全行動」というのは、一定の業界では広く用いられているようです。

否定の接頭辞の使い分けや、対義語の使い方など、違和感の正体には、複数の要因がありそうな気がします。みなさんの語感では、違和感はありませんか?
あるいは、「不安全」を敢えて使う理由をご存知の方があれば教えてください。