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ジャワ島(インドネシア)でのアクティビティ2

前回の続き。

ボロブドゥール遺跡と周辺の観光

ボロブドゥール遺跡は世界遺産にも登録されている、世界三大仏教遺跡群のひとつ(他には、アンコールワット/カンボジア、パガン/ミャンマー)。ジャワ島の古都であるジョクジャカルタ近郊にある。1000年ほど前に忘れられ、その後、植民地支配をした宗主国の探検隊に再発見される。ガイドによると、ボロブドゥール遺跡の伝説が言い伝えられており、それを信じて大きな丘を掘り進めたら遺跡が出てきたということらしい。つまり、この遺跡が本当に伝説のボロブドゥール遺跡かは不明で、近隣の他の場所を掘ったら、もっと別の大きな遺跡が出てくるかもしれない。これはワクワクする。ジャワ島は活火山が多く、噴火の火山灰などの堆積物で簡単に旧遺物が歴史の闇に埋もれてしまうようで、まだまだ発掘調査の余地がある素敵な土地である。

写真はジョクジャカルタの旧居留跡地の郵便局だったと思う。
ボロブドゥール遺跡の最寄り都市のジョクジャカルタはかなり近代化の進んだ街なので、アンコールワットやパガンほど不便なく簡単に観光に出かけられるし、近いため、圧倒的にハードルが下がると感じた。私の訪れた日はインドネシアの祝日だったようで、全国から観光客が来ていて、大混雑だった。外国人が珍しかったようで、何度も写真撮影を求められ、謎の有名人になった気分を味わった。

ボロブドゥール遺跡は奈良の大仏と同じくらいの時期に造営されたらしい。多くは謎だが、Wikiによれば東南アジアでは珍しく大乗仏教らしい。ということは、中国(北魏・隋・唐)経由で日本と来歴が近い可能性が高い。後日、ジャカルタの国立博物館で見たブッダ像は日本での奈良の大仏さんなどが代表する毘盧遮那仏の顔とそっくりだった(外国のブッダ像の顔は多種多様)。一説では日本の盧舎那仏の顔は唐の中国史上唯一の女帝・武則天がモデルになっているらしい(中大兄皇子とかと同世代か)。さて、どんなルートや経緯でジャワ島に大乗仏教が伝播したのか興味深い!

写真はボロブドゥールの頂上から眺める近隣の霊峰。
建造当時、この辺は、ヒンドゥー教と仏教が混在してたらしく、これを建てた王朝は仏教を国教?とし、近所ではヒンドゥー教を国教とした王朝があって、仲も良かったようで、この後行くプランバナンという遺跡を作る。全く勉強不足で、ヒンドゥー教やインド宗教の元のバラモン教などあまりよくわかっていないので、親和性などもこれから勉強しようと思うが、プランバナンの方が綺麗な印象があって、あちらはクメール遺跡に近い雰囲気を感じた。

写真がプランバナン遺跡。
こちらの周辺にはたくさんの遺跡の痕跡が見つかっているが、予算の問題で修復やさらなる発掘調査ができずにいるとのこと。もっと、調査が進むこと祈る。

ちなみにインドネシアの国旗にもモチーフとして入れられているガルーダはヒンドゥーの神獣で、偉い女神の乗り物らしい。今は、イスラム教の国なのに、どの宗教も柔軟に取り入れていて面白い国だと思う。なお、ガルーダインドネシアは、インドネシア最大の航空会社である。

ボロブドゥール遺跡は以上。
次は動物園。

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