東京スプリントレース回顧からみるゴールドアリュール系の可能性

20日、大井競馬場で行われた東京スプリントは、4番人気シャマルの優勝という結果になりました。

鞍上の川須騎手にとっては久々の重賞優勝で、喜びもひとしおだったことでしょう。

さて、このレースを振り返るにあたり、注目したいのが、勝ち馬シャマルの父系である、ゴールドアリュール系についてです。

シャマルの父は、ゴールドアリュール産駒のスマートファルコン。

3月からここまでの南関東重賞での重賞は9レースありましたが、そのうち6レースでゴールドアリュール系の父を持つ馬が馬券に絡んでいます。

4月に至っては、クラウンカップ、マリーンカップ、そして東京スプリントと、すべてのレースでゴールドアリュール系が馬券圏内。

上位のレースになればなるほど、血の力は威力を増してきます。

ダートレースの本場は何と言ってもアメリカですから、アメリカのトップ血統であるエーピーインディ系やストームキャット系、フォーティナイナー系などからは、トップレベルの才能を受け継いだ産駒が多く出てくるのは必然でしょう。実際、これらの種牡馬の産駒は、大舞台では毎回のように馬券圏内にお目見えしますね。

パイロ、シニスターミニスター、サウスヴィグラス、トランセンド、アイルハヴアナザー、ヘニーヒューズなど、馬柱で目にしたことも多い名前ではないでしょうか。

では、日本のダートトップ血統というとどうでしょう。

結論から言うと、それはやはりゴールドアリュールの系統になると思います。

ゴールドアリュールは、交流G1を含め、G1を4勝し種牡馬入りすると、エスポワールシチー、スマートファルコン、コパノリッキー、クリソベリル、ゴールドドリームといった活躍馬を多数輩出しました。

日本産の馬でダートここまでの後継馬を輩出しているのは、ゴールドアリュール以外おらず、さらに息子のエスポワールシチーやスマートファルコンからも毎年のように活躍馬が出ていることを鑑みると、今後、アメリカ血統に対抗できる勢力となりうる可能性を秘めていると言えるのではないでしょうか。

4月10日の記事で、エスポワールシチーについての考察を書きましたが、本日のシャマルの優勝を見ると、エスポワールシチーだけではなく、ゴールドアリュール系全般に共通の特徴がみられそうです。

4月10日公開記事

この記事で、エスポワールシチーの狙い方について

・勢いのあるエスポワールシチー産駒は格上げ挑戦でも買い

・前走で好走したエスポワールシチー産駒は、積極的に狙え

と書きましたが、

・勢いのあるゴールドアリュール系は格上げ挑戦でも買い

・前走で好走したゴールドアリュール系は、積極的に狙え

とゴールドアリュール全般にあてはめて考えてもいいのではないかと思います。

この辺りは、今後さらに検証していきたいと思います。

ちなみに、明日のブリリアントカップにも勢いのあるゴールドアリュール系にあてはまるレッドフレイが出走します。

結果がどうなるか楽しみですね。

今後ですが、ロードカナロアについて興味深い傾向が見えてきたので、追って記事にできればと思います。

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