2023マーキュリーカップ レース分析と考察

連休の最終日、皆様いかがお過ごしでしょうか。

連日暑い日が続く地域があるかと思えば、集中的な雨に見舞われる地域もあり、各地で様々な対応が求められる日々でありますが、体調に気を配るとともに、身の危険を感じたら、まず第一に自分自身の身を守る行動を意識して過ごしていきましょう。

さて、本日ですが、盛岡競馬場にて、ダートグレードのマーキュリーカップが行われます。

クラスターカップとともに、盛岡の夏の風物詩となってきた感もあるこのレース。

秋の飛躍を目指す馬が集結し、今年も熱い一戦が期待できそうです。

本日は、このマーキュリーカップを分析してまいりたいと思います。

【マーキュリーカップ 盛岡 ダート2000メートル】

マーキュリーカップは、盛岡競馬場2000メートルで行われるダートの中距離重賞

盛岡競馬場の特徴は、何といっても高速馬場であること

2020年にアルクトスが勝った南部杯では、1分32秒台という芝並みの時計が出るなど、かなりの高速馬場であることが見てとれます。

上級条件ともなると、その傾向にはより拍車がかかり、ダートにおけるスピードにおいては、通常のダート競馬とは異なり、かなり芝寄りの要素を含んだ高速競馬に対応できる質のものが要求されるのが特徴と言えるでしょう。

そのことを念頭に置きながら、過去5カ年の優勝馬を見てみたいと思います

2022年
バーデンヴァイラー
父ドゥラメンテ 母父フレンチデピュティ

2021年 2020年
マスターフェンサー
父ジャスタウェイ 母父デピュティミニスター

2019年
グリム
父ゼンノロブロイ 母父サクラバクシンオー

2018年
ミツバ
父カネヒキリ 母父コマンダーインチーフ

過去5カ年の勝ち馬の父は、いずれもキングマンボ系かサンデーサイレンス系。いわゆる日本の芝競馬の王道系統の2頭です

通常、ダートの上級条件ともなってくれば、餅は餅屋のごとく、パイロやシニスターミニスターなど、ダート競馬の本場アメリカの血を引く王道血統であるエーピーインディ系が主流となるのが一般的な傾向

しかしながら、マーキュリーカップでエーピーインディ系が勝利したのは、実に2005年のピットファイターまで遡らなければならないほど

このことからも、このレースは、ダート重賞の中では異色のレースであるということができるでしょう。

それはやはり、冒頭に挙げた、盛岡競馬場の特徴である高速馬場という部分に起因するものと考えます。

純粋なダート競馬に要求されるパワーと、スピード、そしてそのスピードの持続力というよりも、芝で勝負できる質のスピード、そして切れ味の素養を持ったタイプの馬に適しているのが、このマーキュリーカップであると言えるでしょう。

では、そのことを踏まえ、本日の注目馬を挙げたいと思います。

【注目馬 バーデンヴァイラー】

注目したいのは、昨年の覇者であるバーデンヴァイラー

昨年このレースを勝って重賞ウィナーの仲間入りをした後は、年明けに佐賀記念を制するなどの活躍を見せ、ダートグレードの常連となってきた印象のある同馬

血統的にも、父ドゥラメンテは、クラシックホースを複数輩出するなど、芝レースに置いて最高峰のスピード能力を伝える力に長けた種牡馬

そして母父のフレンチデピュティも、高速馬場への適性を強化するヴァイスリージェント系の血を引く血脈

この舞台には非常に適した血統と考えられ、昨年の優勝もうなずけます

今回は、芝からダートへの馬場替わりとなることも好材料の一つ

前走敢えて芝を走ることで、高速のスピードへの対応力を強化してきたローテーションは、ダートでも芝並みのスピードや、芝適性が要求されるこの舞台においては、ぴったりのローテーションではないかと考えます。

本日は、バーデンヴァイラーに注目して、レースを楽しみたいと思います。

予想はウマニティにて公開いたします。

こちらもご覧いただけますと幸いです。


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