2023 マリーンカップレース展望と考察

一気に気温も上昇し、春めいた陽気になってまいりました

中央、地方ともにクラシック戦線も始まり、各地で熱い戦いが繰り広げられております。

そうした若駒たちの活躍や、新人ジョッキーのデビューなど、4月はフレッシュな人馬の話題が目立ちますが、古馬や中堅、ベテランもそのエネルギーに負けじと、その存在感を見せてくるもの

お互いがリスペクトし合って、さらに熱い戦いをこれからも見せてほしいものですね

さて、本日は船橋競馬場にて、古馬牝馬による重賞、マリーンカップが開催されます。

本日は、マリーンカップの考察を進めてまいりたいと思います。

【マリーンカップ 船橋1600メートル】

マリーンカップは、中央交流のダートグレードで、船橋競馬場1600メートルで行われます。

船橋は他場に比べて砂が深くパワーが要求されることに加え、スパイラルカーブを採用していることにより、最終コーナーでスピードを落とすことなく直線を迎えられるという特徴があります。

そのため、最終コーナーでのスピードを保ったまま、そのスピードの減速率を可能な限り抑えてゴールまで走り切るという力が求められます。

では、まず最初に近3カ年のラップタイムを見てみたいと思います。

2022年
12.7 - 12.6 - 12.7 - 12.3 - 12.3 - 12.6 - 13.0 - 13.1

2021年
12.1 - 11.8 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 12.1 - 12.9 - 13.2

2020年
11.9 - 12.3 - 12.6 - 12.4 - 12.1 - 12.7 - 12.8 - 13.3

いずれもラスト3ハロンが減速ラップになっています。そして、さらに細かく見ていくと、ラストの2ハロンに関して、最大となるタイム差は2020年の0.5秒差となっており、バテ比べの様相を呈しつつも、トップスピードはしっかりと最後まで保たなければならないというレース構造が見えてきます。

トップスピードの持続力という点においては、その適性に優れているのはやはりアメリカ血統

スタートからトップスピードで先行し、そのスピードを最後まで持続させる能力の勝負で淘汰される中で生き残ってきた血統は、究極のスピード持続勝負ではやはり強いものがあります。

それを踏まえ、今回の注目馬を挙げたいと思います

【注目馬 ペルアア】

今回が初めての重賞挑戦となる同馬

父はアメリカクラシック3冠やブリーダーズカップなど、アメリカの主要レースを総なめにしたアメリカンファラオ

アメリカンファラオは、その祖父に中距離ダートの高速決着に強いエンパイアメーカーを持つほか、そのエンパイアメーカーをさかのぼると、短距離から中距離まで、その絶対的スピード能力の高さを伝えるファピアノを持つという、いわば米国の王道血統

自身はどちらかと言えば中距離タイプですが、ペルアアの場合、母父のシティジップが短距離の高速スピード勝負に強いタイプのため、母父側でスピード勝負への適性を補う血統構成となっています。

父も母父もアメリカ血統というのは、今回この馬のみ

1600メートルの経験はないものの、タフなコース故に、これまで1800メートルを中心とした中距離を使われてきたことはアドバンテージにもなると考えます。

今回は、ペルアアに注目しながらレースを楽しみたいと思います。

予想はウマニティにて公開いたします。

そちらもご覧いただけますと幸いです。


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